自分では、さほど食にうるさくなく普段はかなり粗食で、何でも美味しく頂く方ではないかと思っていましたが、最近は、野菜や果物の栽培方法、肉や魚介類の生産地や生産者、加工食品が出来るまでの工程なども気になり出して、スーパーに行くとかなり時間をかけて食品を選ぶようになってきたような気がします。特に、ビーガン(Vegan)料理には注目していて、いつも行く食品店にビーガンのための食材が豊富に揃っているということもあり、ここ一年間で、かなり多くのビーガン料理を作るようになりました。
肉・魚を食べないベジタリアン(Vegetarian)の料理には、乳製品や卵、はちみつなどは使われますが、ビーガン料理は動物性の食品を一切摂らない食事法で、最近のアメリカのレストランでは、「ベジタリアン」のためのメニューのほか「ビーガン料理」のメニューを用意しているところも多くなっているようです。大きな都市を訪れた際に、インターネットでレストランやカフェを検索する時、「ビーガン(Vegan)」と入力すると、完全菜食主義に徹している人々のための料理があるというお店が見つかりますし、また、「ベジタリアン」という表示がある場合に「ビーガン用に食材を変えて頂くことはできますか。」とお願いしてみると、卵を省いたり、バターの代わりにオリーブオイル、ミルクやヨーグルトの代わりにココナツミルクや豆乳を使ったりして、レシピを変えてくださる場合も多いのです。
この日立ち寄ったメリーランド州ボルチモアの「ルンビニ・レストラン」は、インド料理とネパール料理で知られているお店ですが、肉や魚介類を使った料理はもちろんのこと、ビーガン用の料理も豊富でした。
アペタイザーがサービングされる前に、サービスで運ばれたのは、材料がレンズ豆の薄い塩味のクラッカーの「パパード(パパドゥム)」。そのままでもお煎餅のような感覚でパリパリ食べられますが、せっかくなので添えられているディップとチャツネといっしょに頂きます。
ゆでたジャガイモとお豆とつぶしたタマネギに、スパイスを加えて味付けした具を薄皮で包んで揚げてあるサモサは定番のアペタイザーですが、これを2個いただいて満腹になりました。
メインにはゴビ・マンチュリアンを。マサラ、クミンなどのスパイスとガーリックやショウガの風味がカリフラワーのから揚げにしみ込んでいて、鶏肉のから揚げにピリ辛のソースを絡めたような絶妙な食感で食べごたえがありました。
この日は3時を回ってから入ったので、ランチのお客様はほとんどいらっしゃらなかったので、店内の写真を撮らせていただいたり、サーバーの方とお喋りしたり、インドの音楽のBGMに耳を傾けたりしながら、とてもゆったりと寛ぎながら食事ができました。ビュッフェは終わっていましたが、平日の2時ごろまでに駆け込める場合はぜひビュッフェをご利用になってみてください。
チャールズ・ストリートにあるこのお店の界隈には、マウント・ヴァーノン・プレイス・ユーナィテッド・メソジスト教会、ワシントン・モニュメントやピーボディ音楽院もありますし、インナーハーバーには、ショッピングモールや水族館、メリーランド・サイエンスセンターなど、ボルチモアの見どころスポットがいっぱいです。
【データ】
店名:ルンビニ・レストラン(Lumbini Restaurant)
住所:322 N Charles St, Baltimore, MD 21201
Tel:410-244-5556
Fax:410‐244-5551
メールアドレス:info@lumbinirestaurant.com
URL:http://lumbinirestaurant.com/
営業時間:月〜木曜日11:00〜22:00 金・土曜日11:00〜23:00 日曜日12:00〜22:00
*料金メーター有(路上駐車可)
舞林鳥 恵
80年代後半から日米間を往復する暮らしを始め、現在DCから小一時間の田舎町で夫とのふたり暮らしを満喫しています。カントリーライフの醍醐味をHappyNest in Americaにて配信中。ワシントンDC周辺の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けします。