もっとディープなハワイを体験してみたい!というときにお勧めしたいのが、バスを利用した観光スポットめぐり。
ハワイツアーでの移動手段は旅行会社の用意するバスや、トロリーの利用が中心です。現地の人たちの生活を垣間見る機会はとても少ないのが現実です。移動手段を公共のバス「ザ・バス」に変えて、現地に溶け込んだ、いつもと違うハワイを感じてみませんか。
ハワイの公共バス「ザ・バス」は黄色と黒色を基調にしたカラーリングが目印です。たまに虹がペイントされた青色のバスも運行しているので、見かけたらラッキー?!
バス停はとても簡素で、ポールに路線番号が書かれているだけ。たまにベンチや屋根つきの停留所もありますが、行き先や時刻表、路線図はありません。
そのために、バス停の前まで来た観光客が「やっぱりやめた...」といって諦めてしまうこともしばしば。
このように、とりあえずバス停へ向かっても何の情報も得られません。ザ・バスに乗るためにはあらかじめ、自分が乗る行き先のバスと時刻を知っておく必要があります。
では、現地の人たちはどうやってバスの路線や時刻表を調べているのでしょうか。
彼らはインターネット地図で提供されているナビゲーション機能を活用しています。目的地と出発地を入力してルート検索を行うと、最寄りのバス停、バスがやってくる時刻、そして走行ルートが表示されます。そのほかにはハワイ州交通局の公式スマホアプリ「ダ・バス(Da・BUS)」を使って路線図や時刻表をチェックする方法があります。
さて、バス停にバスが到着したら行き先と系統番号を確認して乗り込みましょう。入り口はバス前方の一ヶ所。運賃箱に料金の$2.5を入れ、いざ、車内へ。
このときに注意したいのが、支払い方法。現金のみ、しかも、お釣は出ません。乗車前には1ドル札2枚と、クウォーター硬貨2枚を用意する必要があります。
ピッタリの金額を持ち合わせていなかったために、高いバス代になってしまった...。そんなことがないように気をつけてくださいね。
バス車内には案内用の電光掲示板があります。それを見れば停留所名が分かるのですが、運転手さんにお願いして、自分の降りる場所を知らせてもらうのがおすすめ。
日本のバス停は「××前」や「△△入口」といった施設名を用いたネーミングが多いですが、こちらでは「××ストリート+△△ハイウェイ」といったように、通りの名前がバス停の名前。そのため、日本人の感覚だと停留所名が分かりづらいからです。
バス車内にはSTOPボタンはありません。降車するときにはバス車内に張りめぐらされているヒモを引き、下車の合図をします。ヒモを引くとブザーが鳴り、運転手さんに降車の旨が伝わります。
停車したら車両中ほどにあるドアから下車します。
ハワイのバス運行網は分かりづらいですが、一度、慣れてしまえばとても便利で快適です。車内では乗客と運転手さんの世間話が始まったり、乗客同士の会話が繰り広げられていたり、まったりとした雰囲気があります。
現地の人たちの生活を肌で感じられる、絶好のポイントです。定番の観光スポットも、バスを利用して訪れてみると、ぐっと違う雰囲気になりますよ。
ジェイ 桜井
観光関連の仕事に携わったのち、トラベルライターとして活動。独自の視点で集めた旅行の素晴らしさや醍醐味、そして感動をノーフィルターで皆様に届けます。暖かいところが好き。沖縄やハワイといった南の島々を訪れ、現地の人とワイワイやっています。