旅行中はついつい、食べ過ぎてしまうことが多いですよね。もっと食べたいのにお腹がいっぱいで...。そんなときは、一気にカロリーを消費できるココヘッド登山にチャレンジ!距離は短いですが、高低差は結構あります。いい汗をかいて、お腹にスペースを作りましょう!
※特別な装備は要りませんが、やや中級者向きのコースです。
シュノーケリングで有名なハナウマ・ベイから見える、ぽこんとした丘がココヘッド。ワイキキ周辺からは車で30分ほどです。
見通しがよいことから、かつては頂上に通信用の施設があり、機材運搬用のトロッコが運行していました。現在、施設は撤去されトロッコの廃線跡だけが残っています。そこがハイキングコース「ココヘッド・クレーター・トレイル」として活用されている、ちょっと一風変わった登山道です。
コース入り口にやってくると、足元から頂上まで一直線に伸びたレールのインパクトに圧倒されてしまいます。思わず息を呑んでしまうほど、急峻。
高い木々や草が生えていないため、コースの終点までハッキリと見えてしまいます。楽勝!と駆け足で登り始める若者グループや、まだまだ先がある...と絶望的になっているカップルなど、さまざま。
コースは舗装されておらず、枕木(地面とレールの間にある、木でできた土台のこと)とレールがほとんど。そのために足元はとても不安定です。途中には橋げたをわたる場面もあり、ちょっぴりスリリング。レールと枕木の下はぽっかりと空間が開いているので、地面まで落ちてしまうことを考えると足が前に出なくなってしまいます。落ちてしまったらどうなってしまうのでしょうか?!四つんばいになって進む人の姿も。要注意ポイントです。
強い日差しの中、ただ一直線に登山を続けるのは修行に近いものを感じます。心が折れそうになった時に、時折、振り返ると視界がどんどん開けてくることに気がつきます。それをはげみに約40分間進むと、いよいよ頂上です。
頂上からはハナウマ湾、ハワイカイの町並み、遠くにはダイヤモンドヘッドやワイキキの市街を望めます。360度に広がる絶景パノラマに、しばし達成感に浸ります。
ハワイのシンボル「ダイヤモンドヘッド」や映画ロケにも登場する「マノアフォール」のハイキングコースのような華やかさはありません。でも、刺激的でスリリングな体験ができる、ココヘッド。
高低差約370メートルをほぼ全て階段で上り下りをするというコース。枕木の段数は1048段もあるのだとか。運動量と消費カロリーは他のどのハイキングコースよりも多いこと間違いなし!お腹がすいてくる気がしませんか?
【データ】
ココヘッド・クレーター・トレイル(Koko Head Crater Trail)
住所:7802 Koko Head Park Rd, Honolulu HI 96825
アクセス:ワイキキからレンタカー30分
備考:日差しが強く、かつ、遮るものがないため熱中症への注意が必要です。ハイキングは午前中の早めの時間がおすすめです。
ジェイ 桜井
観光関連の仕事に携わったのち、トラベルライターとして活動。独自の視点で集めた旅行の素晴らしさや醍醐味、そして感動をノーフィルターで皆様に届けます。暖かいところが好き。沖縄やハワイといった南の島々を訪れ、現地の人とワイワイやっています。