オーストラリアでビールを飲むなら、なんといってもパブ。
もちろんメルボルンも街を歩けばあちらこちらにあります。
金曜日ともなるとランチタイムでもちょっと1杯。そんなオフィスワーカーの姿を見かけることも普通です。
パブで飲みたいのはその場でタップしてもらうビール(日本でいう生ビール)。
真夏に外のテラスで遅い夕暮れを楽しみながら味わう1杯はもちろん、冬の暖房の効いたホールで語り合いながら過ごす時間も最高です。
でもパブではお酒を飲むだけではないんです。
よく見るとおいしくてお得な食事を提供しているお店も多いので、思ったよりも使い勝手がいいんです。
シティのビジネス街にもほど近いヨーロピアン・ビア・カフェ(European Bier Cafe)は、生ビールからカクテルまで楽しめる人気のパブ。ここの名物はなんといっても日替わりメニューです。
例えば月曜日は$12(約1,000円)でピザ、ワインかソフトドリンク1杯付。これは外食の高いメルボルンにあってかなりお得です。
注目すべきは火曜日のステーキ・スペシャルです。通常は終日$27(約2,300円)ですが、この日だけは半額の$14(約1,150円)で食べられるのです。しかもチップス(ポテトフライ)とサラダも添えられています。
300gもあるポーターハウスは、日本でいうサーロイン。オーストラリアではポピュラーでステーキの定番。
パブで出しているからと期待をせずに口に運ぶと、専門店にも劣らないしっかりとしたオージービーフらしい食感に驚きます。
曜日限定とはいえ、ランチだけではなくディナーでも食べられるのは見逃せません。注文時にガーリックバター、マッシュルームかガーリックのソースを選べます。
席まで持ってきてくれるので、お酒を飲まずともしっかりとした食事が楽しめますね。
そしてパブの王道はやっぱり生ビール。
オーストラリア各地で注文時に聞かれるサイズの名称は違うようですが、ここメルボルンでは2種類、285mlのポット(POT)と580mlのパイント(PINT)になります。
サーバーの前で好みのビールを告げるとサイズを聞かれるのでどちらかを選ぶことになります。
そしてオーストラリアでぜひ試していただきたいのが、サイダー(cider)と呼ばれる発泡性りんご酒です。
これは口当たりがよく、どちらかというと女性むきです。ただし、ぐいぐい飲めてしまうので注意してくださいね。
最近はりんごだけではなく、他の果実、例えばいちごなどのフレーバーも出ています。
パブは、お酒を飲んだり食事をするだけではなく、交流や憩いの場所でもあります。
メルボルンのローカルの生活や空気に直接ふれることができるのも興味深いですね。
【データ】
店名：ヨーロピアン・ビア・カフェ(European Bier Cafe and Aer Rooftop Bar )
住所：120 Exhibition St, Melbourne , VIC 3000
Tel：03 9663 1222
営業時間：日曜〜木曜日（12:00〜翌1:00)、金曜〜土曜日（12:00〜翌3:00）
URL：http://www.europeanbiercafe.com.au/
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。
