ハンガリーの首都、ブダペストから列車で40分程の場所にある小さな街、センテンドレ。
可愛らしい家やお店が軒を連ねるこの街にあるのが、「サモッシュ マルチパン ミュージアム アンド マニュファクチュア(SZAMOS MARZIPAN
MUSEUM&MANUFACTURE)」という小さな博物館。
「マルチパン」とは、日本では一般的に「マジパン」と呼ばれる砂糖とアーモンドを練り合わせて作られる食べ物。
可愛らしい粘土細工のようなマジパン菓子を、きっと一度はお菓子屋さんなどで見かけたことがあるかと思います。
この博物館では、そんなマジパンで作られた作品の数々を目にすることが出来ます。
チケット売り場でチケットを購入したら、まずはこの博物館の作品たちの原料であるマジパンの試食。
この優しい甘さのお菓子で作られた作品とはどんなものなのか期待を膨らませて館内を進んでいくと、最初に出迎えてくれるのは、あの大スター。
食べ物で出来ているなんて信じられないような精巧なつくりの等身大のマイケル・ジャクソン。この作品は、重さ62kgあり、製作時間は336時間も要したそう。
その隣の部屋には、同じく等身大のダイアナ元王妃のマジパン人形も待ち構えています。
続いて現れたのは、本物と見間違えてしまいそうな植物やフルーツたち。
あくまで博物館内の展示品なので非売品ではありますが、贈り物にも喜ばれそうなマジパンで作られた大きなバラの花束のバスケットも展示されています。
その他にも、ギターやバイオリンをはじめとする楽器や、ロシアの民芸品のマトリョーシカ、アジアをイメージしたGEISYA(ゲイシャ)なんていう作品もあり、マジパン作品のテーマは多岐に渡ります。
そうした中でも思わず見入ってしまうのは、物語の一場面を再現した作品たち。可愛らしい主人公たちの表情から、細部まで手の込んだ作品の舞台は、見応え十分。
特に、「眠れる森の美女」の数場面を一台のケーキ風に表現した作品は渾身の一品。
とても食べ物で出来ているなんて信じられないような作品達が並ぶこの博物館。
館内にはガラス張りのマジパン工房や、お土産屋さんも併設しているので、マジパン作品の製作過程を直接目にしたり、マジパン作品を購入し、実際に食することも可能です。
ぜひハンガリーを訪れた際は、可愛らしいセンテンドレの街、そして街の雰囲気同様に可愛らしいマジパンで作られた力作達を観に、博物館へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【データ】
店名:サモッシュ マルチパン ミュージアム アンド マニュファクチュア(SZAMOS MARZIPAN
MUSEUM&MANUFACTURE)
住所:2000 Szentendre,Dumtsa Jeno utca 12
営業時間:9:00〜18:00
URL:www.szamosmarcipan.hu