人生に一度は行ってみたいと思う人も多いであろうウユニ塩湖。
そしてウユニ塩湖に行くための拠点となる事実上の首都ラパス。
これから鏡張りがみられる雨季に本格的に入ることもあり、旅行の計画をたてている方もいると思います。
行くことは決まったけど実際いくらかかるの?
ツアーってどんな感じ?
何を持っていけばいいの?
そんな質問に答えるべく、今回はその魅力ではなくもっと現実的な部分について書きたいと思います。
まずは多くの人が拠点とするであろうラパスについて。
世界で最も高いところにある首都と言われるこの町は標高約3600mほど、空港は4000mのところにあります。
そのためまず気をつけたいのが高山病。
高山病への耐性は人によってそれぞれで行ってみないと分からないというのが本当のところです。
私は海の近くで生まれ育ちましたが、ほとんど異変は感じられませんでした。(最初の日はゆっくりと過ごすように意識したくらいです)
しかし最悪の場合、死につながる可能性もある高山病。
予防薬もあるそうなので、発症した時の対策をふくめ一度出発前に高山病について調べておく必要があります。
次に気をつけるべきことは治安です。
ラパスは中心の比較的標高の低い場所に高所得層、エル・アルトという空港近くの高いところに低所得者が住んでいます。
治安は南米の中でも良いとは言えません。
首絞め強盗にあった、タクシーで被害にあった、ニセ警察に騙された、という話をいくつも聞いています。
そしてこれから雨季に入り日本人(お金を持っていて、且つ西洋人に比べて襲いやすい)が増えるため、犯罪者の活動も盛んになると考えられます。
スマートフォン(特にiPhone)、タブレット、カメラ等は真っ先に狙われます。
そのため、
・少なくとも目につくところに物を出さない(カメラを首にかける等)
・日が暮れてからの活動をしない
・なるべく複数で行動する
ようにしてください。
基本的に涼しい(高山気候)のでウエストポーチや短めにしたポシェットに貴重品だけいれて羽織の中に身につけておくといい感じに隠せます。
あとは服装と食べ物について。
服装:年間通しての差がない代わりに朝晩の寒暖差が大きいです。
私(女子。寒がりではない。)の場合、ヒートテック、長袖シャツにライトダウンとウィンドブレーカーを組み合わせて対応してました。
食べ物:小麦がよく穫れるのかピザ屋さんやパン売りをよく見かけます。油を使っているような道端の屋台だけはお勧めしませんが市場の建物に入っているお店なら問題ないと思います。そのようなところなら20BOB程度、普通のレストランに入るなら40BOB程度で食べられます。
さて、長くなりましたがウユニに移動しましょう。
ラパスからウユニの街に行くには、
バス、バス+電車、飛行機の選択肢がありますが私はバス+電車で行きました。
電車は曜日が限定されていて到着が夜中になりますが乗ってみると大陸の景色が楽しめて面白いです。(バスターミナルから駅まではバス102番、歩いたら30分くらいで途中に市場があって楽しいです)
バスあるいはバス+電車ならばこちらから予約が可能です。
クラスはバスならプリメル(primer:一等)かデ・ルホ(de lujo:特等)がおすすめ、電車は一番安いのでも十分です。
ただ南米では時間通りに出発、到着しないことは普通です。
私の場合、行きではバスがターミナルまであと30分程のところで故障、電車が2時間遅れで到着、帰りは電車が1時間遅れでバスは逆に1時間早く到着という破茶滅茶っぷりでした。乗り継ぎ時間は長めにしましょう。
さてウユニです。
ツアーは現地で申し込みます。
種類は日中のツアー、サンセット、サンライズ、そして1泊2日、2泊3日があります。
日中のツアーはすべて10時半に出発します。
鏡張りはエスペホ(espejo)といえば通じます。
値段はどこの会社もほぼ同じで1泊2日で500BOB、2泊3日で800BOBでした。(年末年始だったので高めでした)
スペイン語が話せない場合実際よりも高くいわれると思いますがそこは交渉次第です。基本的に7人1グループ(バンで移動するため)なのであと○人欲しい、という人数に合う会社に滑り込むと交渉がうまく行きます。
日本人、韓国人に人気なのがホダカ(HODAKA)とブリザツアーです。
しかしツアーでまわるところは正直な話どこも同じなので(違うのは食事と宿泊する際のホテルくらい)あとは英語のガイドがつくかどうか聞いてみたり値段の交渉が効くかだと思います。あと事務所に口コミがはってあります。
ツアーはかなり融通が利きます。車単位での移動なので運転手さんの事情があえば、「帰りにもう一度あそこに行きたい」とか「人の少ないところに移動したい」等の要望がすんなり通ります。
持っていくといいもの。
まず保湿クリームやリップクリーム。雨季に入るか入らないかの時期でしたがびっくりするほど乾燥していました。なにもつけていないと、滞在は3日間でしたが唇はその後1週間ほどカピカピが治らないし、スネもひび割れて血がにじんでました。
それと雨季に行くなら長靴。水の張っているところで写真を撮ると思いますがその水は超高濃度の塩水。後で塩が浮いてきます。ツアー会社によっては貸してくれるところもあります(ブリザツアーは貸してくれるそうです)が靴やズボンが気になるならあったほうがいいかも。
あと、持ち物ではありませんがカメラのマニュアル操作を少し覚えておくといいです。ウユニでたくさんの日本人に会って、一眼レフのいいカメラを持っている人(ウユニに来るから、と買った人も)も多かったですが、「星が撮れない」とぼやく人も同じくらいいました。星は暗いところで撮影するためオートマ設定ではほとんど映りません。そのためマニュアルで調整する必要があるのでその設定方法を確認しておくと満足にとれます。私はミラーレス機で広角レンズのみでしたがマニュアルを使えばかなり綺麗にとれました。
長くなりましたがこの知識が役に立ってより楽しい旅になればと思います。
【データ】
バス、バス+電車の予約
URL:http://www.ticketsbolivia.com.bo/
あり
交換留学生として2015年8月からメキシコ、グアダラハラに滞在。異文化に日々激突し悩みながら奮闘中。メキシコ国内の観光と現地での生活を中心にお伝えします。