皆さんは旅行先で必ず訪れる場所ってありますか??私は旅行に行くと必ず教会、美術館、劇場を訪れるようにしていて、これらの場所はその国の文化や歴史をすばやく知る事ができる場所だと思っています。
ノープランで劇場を訪れた場合はそのままチケットボックスで当日券を買い、その日の演目を観ます。人気の演目などは当日券が完売だったり、早くからチケットボックスで列を作っていたりして、桟敷席しか空いていない場合もありますが、一番安いチケットを買って劇場の中に入って雰囲気を感じるのもとても楽しいです。
今回はチューリヒにあるチューリヒ歌劇場をご紹介します。
スイスは有名なローザンヌ国際バレエコンクールが行われている国でもあり、近年は日本人のダンサーも多く受賞し、日本からも多くのダンサーがヨーロッパで活躍しています。ここチューリッヒ歌劇場にも約50人のバレエダンサーが所属するチューリヒバレエがあり、何人かの日本人ダンサーの方々が踊っていて、活躍を拝見する事ができます。
昨年は4本の舞台を拝見しましたが、どの作品もとっても感動!!何よりも本当にダンサーが素敵で、思わず日本人ダンサーが出て来るとわくわくしながら観てしまいます。
チケット代ですが、一般で一番安い席が約18CHF〜、一番良い席で約190〜300CHF、一番安い席は最上階の立ち見になる場合もあります。ちょっと見にくいと思いますが、雰囲気を味わうにはお手頃の値段です。
学生割引や子供チケットなどもあるので、チェックしてみてください。
踊りの仕事をしている都合上、やはり最初に探すのはバレエ、コンテンポラリーダンス等の演目ですが、その国の言葉がわからないと不安な方はオペラや演劇よりもバレエやコンサートなど音楽と踊り中心の演目を選ぶ方が見やすいかと思います。
中に入るとネオ・バロック様式の上品な作りになっていて、何よりも中の装飾が本当に素敵です。
劇場内の作りを見るだけで時代背景を感じる事ができ、座席に座ると雰囲気に浸ることができます。座席数は約1000ちょっとでロビーもそんなに広くありません。休憩時間になると一斉に席を空けるので、ロビーは人でいっぱい。
さて、チューリヒ歌劇場は2014年には他のヨーロッパの有名な劇場を抑え最優秀オペラハウスに選ばれるほど、経営も順調。
常に新しい試みや、観客を楽しませる演目、イベントを考えてます。
劇場というとちょっと敷居の高いイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨーロッパの劇場は地域密着型で何よりも地元の人達が気軽に楽しめるように工夫をこらしていて、若いカップルがデート感覚でフラッと劇場に訪れる場合も多く、最近は全ての人に楽しんでもらおうと低所得者向けの割引チケットもあるそうです。
チューリヒ歌劇場は市民によって1834年に株式会社として始まり、
1890年に火事で焼けてしまいましたが、翌年に今のネオ・バロック様式の新しい建物が建てられ、ヨーロッパで初めて電気照明を備えた歌劇場だったそうです。
また、歌劇場所属フィルハーモニー管弦楽団のコンサートや、マチネ(昼公演)、子ども向けの歌の演奏会などのイベントも盛りだくさん。
世界各国で上演している人気の演目はすぐに完売してしまうので、スイス訪問日程が決まっている場合は、直ぐにチェックしてみてください。
服装ですが、今はドレスコードなどはありませんが、やはりマナーとしてジーンズやTシャツなどは控えて、ちょっとおしゃれして行くのがよいかもしれません。年末やクリスマスなどのスペシャルゲストの大きな公演の時などは地元のみなさんはタキシードやスーツ、ドレスアップしてカップルで訪れます。
毎年3月に開かれるオペラ座舞踏会には有名人が出席するので、今からチェックしてこの時期に訪れるのも良いかもしれません!
【データ】
チューリヒ歌劇場(opern haus Zulich)
住所:Falkenstrasse 1、8008 Zürich
アクセス:チューリッヒ中央駅(Zurich Hauptbahnhof)から南方へ観光しながら劇場に向かうのもよいですが(約1.5キロ)、電車で43/44番線で中央駅の次の駅チューリヒ・スタデルホーフェン駅(Zurich Stadelhofen)で下車、目の前に劇場が見えます。
URL:http://www.opernhaus.ch