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宿泊自体がイベント!最新デザイナーズホテル「ザ・サウス・ビーチ 」

   
北野 洋子
北野 洋子
 
フィリップ・スタルク氏が手掛けた最新デザイナーズホテル

シンガポールでは近年、経済発展そして観光客増加に伴い、建設ラッシュが続いています。ホテルも沢山でき、旅行を計画する時にどこに泊まるか迷うことが多いかと思います。今回のコラムでは、昨年9月にオープンしたばかりのデザイナーズホテル、ザ・サウス・ビーチ (The South Beach) をご紹介します!

ホテル玄関にある巨大スクリーンの映像アート

ザ・サウス・ビーチは、フランス人デザイナーのフィリップ・スタルク氏が手掛けた最新デザイナーズホテル。ラグジュアリークラスのホテルとして、独特なサービスにも力を入れています。シンガポール市街地にあり、地下鉄MRTの駅にも直結していて旅行者には便利な立地です。

エレベーターだってアート

実は、シンプルな北欧デザインが好きな筆者。初めて同ホテルのウェブサイトを見た時「ちょっと派手。。。」と思ったのですが、百聞は一見に如かず!実際泊まってみたら、いつのまにか同ホテルのデザインやこだわりに魅了されていました。

1階レセプションエリアはくつろぎの空間

巨大スクリーンの映像アートが印象的な玄関を入り進んでいくと、スタルク氏のデザインがさらに体験できるスペースへ。ソファーが並び、ひとつひとつ異なるキャビネットのような家具の前にスタッフが立っているものの、さてレセプションはどこ?と思うような、ホテルにしてはちょっと変わった空間がゲストを迎えてくれます。

ここがレセプション?と初めは思うかも

「グローバルビレッジ レセプション (Global Village Reception)」と呼ばれるこの空間。カフェでコーヒーを飲みながら、本を読んだりコンピューターで作業したり、自分の好きなことをする時間をここでも再現してもらえれば。。。という考えに基づき、あえてレセプションというよりは、くつろげる「たまり場」のようなコンセプトになっています。座りごごちのいいソファーは対面式、一人旅のゲストは見知らぬ人とも会話が弾むような、そんなロビーになればとホテル側は考えているそうです。

笑顔で対応してくれるスタッフ

もう一つのこだわりは、フレキシブルなレセプション。タブレット式コンピューターでの対応で、ゲストがソファーに座ったままでも、スタッフが自由に動いてチェックイン等の作業をしてくれます。在住6年目にして、シンガポールのサービス業はまだまだと思うことが多いのですが、ザ・サウス・ビーチではスタッフが笑顔で話しかけてきたり、ソファーに座っていたら無料ソフトドリンクや果物を勧めてくれたりと、ちょっと感動する場面も。

プレミアムルーム「ショーケース・ユー」
特注のバスタブは広くて足を伸ばしてくつろげます
デラックススイートのリビングもスタルク氏のこだわりがいっぱい
デラックススイートのバスルームは、F1観戦もできる眺めの良さ

ザ・サウス・ビーチには、大きく分けるとショーケースという名前が付くシリーズの部屋と、スイートルームがあります。ショーケース・ミー (Showcase Me) というのがスタンダードで一番安い部屋になり、その他にも、ショーケース・ユー (Showcase You) や女性専用のフロアーにあるショーケース・ハー (Showcase Her) などがあります。スイートルームも数種類のレベルに分かれています。

プレミアムルームのショーケース・ユーは、ゆったりとしていてソファーでくつろげるスペースもあります。デラックススイートになると更に広くなり、リビングルームや、毎年9月開催のシンガポールF1レースが真下に見えるバスルームも。どの部屋も、家具や照明器具、鏡をふんだんに使ったインテリアなど、部屋の隅々までスタルク氏のこだわりが見え隠れしています。

18階のプールからは市街地やマリーナベイ地区が望める
風通しのいいスペースで、景色を楽しみながら読書はいかが?
オープンエアのバーも
ドリンク片手にビリヤードなども楽しめる
最新のマシーンが並ぶジム

ザ・サウス・ビーチに泊まったら、ぜひ18階へ。市街地を望めるプールや、オープンエアのバーなどがある他、ゆったりとしたソファーが並ぶエリアもあります。スタッフのオススメは、この階で夕日を楽しむことだそうです。風通しがいいので、シンガポールのきつい冷房に嫌気がさしてきた方は、ここでのんびりするのもオススメ。ただ、風が強い日はプールはちょっと寒いかもしれません。同じ階にあるジムには、最新のマシーンが並び、ヨガやボクシングなどを楽しめるコーナーも。

こだわり満載のバー「ラフ (Laugh)」
カウンターにはテレビスクリーンが
ラフ(Laugh)という名前にちなんだ内装
インテリアも楽しめるバー

そして、デザイナーズホテルならではのこだわり満載のバー「ラフ (Laugh) 」も必見です。カウンターバーにはテレビスクリーンがついていて、ニュースやホテル情報が流れていたり、名前のラフ (Laugh = 笑う・微笑み) に因んだインテリアも印象的です。今後はバーでのライブパフォーマンスも増やしていくそうです。

朝食ブッフェはレストラン「ADHD」で
1階ロビーラウンジ&バー「プリフィックス (Prefix)」
これから商業施設もオープン

現在ソフトオープニング期間中で、これから更にもう1つバーが完成するザ・サウス・ビーチ。同じ敷地内の商業施設なども今年オープンする予定です。すぐ目の前には、サンテックシティーという大きなショッピングモールなどもあり、観光客に人気のマリーナベイエリアにも近く絶好の立地です。一味違うこだわり満載のデザイナーズホテルに泊まって、宿泊自体をひとつのイベントとして楽しんでみてはいかがですか?

【データ】
ザ・サウス・ビーチ (The South Beach)
住所:30 Beach Road, Singapore 189763
Tel:(+65)-6818-1888
URL:http://thesouthbeach.com.sg/
【備考】
地下鉄アクセス:Esplanade MRT Station (直結)、City Hall MRT Station (徒歩5分)、Bugis MRT Station (徒歩5分)
その他:チャンギ空港まで車で15分、オーチャード通りまで車で10分

北野 洋子

北野 洋子
2010年末よりシンガポール在住。元ロイター通信記者。
旅先では現地の人の生活を見るのが好きで、シンガポールでもホーカーセンターやローカル店での小さな発見を日々楽しむ。年間パスで何度も通うほどシンガポール動物園がお気に入り。

    

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