台北市の東側、国父記念館や建設中の台北ドームなどがあるエリアに、1937年に建設されたタバコ工場をリノベーションして作られた「松山文創園区」という複合文化施設があります。
2011年の「台北文化デザイン展」の会場になった場所で、「台北設計館」というデザインミュージアムをはじめ、台湾デザイングッズを販売するお店やおしゃれなカフェなどが集まり、デザインに関するイベントなども行われる、台湾デザインのテーマパークのような施設です。
タバコ工場だった大きな建物の他、入口付近には三角の屋根が連なる、かつて倉庫として使われていた建物があります。
こちらが、かつてタバコ工場だった建物です。真ん中に中庭があるロの字型の建物です。
建物の中に入ると、昔の小学校を思わせるような長い廊下が続いています。廊下沿いに小部屋が並んでおり、様々な展示会などが行われています。
松山文創園区内には、ハイセンスな台湾デザイングッズを販売するお店が2軒あります。
まず、1軒目はタバコ工場の建物の一番西の端、台北設計館の近くにある「デザイン・ピン」というお店です。MIT(Maid In Taiwan)のグッズを中心に、海外のデザイングッズも販売しています。
食器、文具、携帯用品など様々な分野のデザイン商品が揃っており、見ているだけでも楽しいお店です。中には、日本のものもありますので、間違って買わないようにご注意を。
デザイン・ピンで見つけた、手軽に買えるおしゃれグッズをいくつかご紹介します。まずは、このカタツムリ。「パーティー・スネイル」といい、1箱6つ入りで400元です。
さて、これは何に使うのでしょうか?
答えはこちらです。
カップのふちに着けて、ティーバッグの紐をひっかけるために使います。
確かに、パーティーで使うとちょっと楽しそうです。
続いて、金魚コースターです。5枚セットで420元です。
分厚いしっかりとしたシリコン製です。シリコンですので、かなり熱いものを置いても大丈夫だと思われますが、実用的にはコップを置くにしても難しい形です。しかし、デザイン性は最高ですね。色もきれいです。
ポジフィルムをはさみこんだ絵葉書です。裏には、スタンドが付いていて立てられるようになっています。
もちろん、切手を貼って出すこともできます。
1枚60元です。
続いてもう1軒、デザイン・ピンから長い廊下をずっと歩いて、建物の西の端に行くと、「松菸(ソンヤン)小売所」というショップがあります。
松山文創園区のお土産店と言った感じのお店ですが、いやいや、ただのお土産店ではありません。
店の内部は、古い建物を生かしたレトロでシックな造りとなっています。
内部は広く、小さなカフェスペースもあります。
タバコ工場時代の資料が、古いドアを使って展示されていました。
なかなかのセンスですね。
お店の片隅の、こんなディスプレイもいいですね。
売られている商品も、単なるお土産品のようなものはほとんどなく、どれもデザイン性の高いものばかりです。
その中で、特に目を引くのがマスキングテープです。台北の観光地を描いたものだとか、台湾の花鳥風月を描いたようなものとか、多くの種類があり目移りしてしまいます。
こちらは、松山文創園区の敷地内で見られる鳥や植物などを描いたものです。
カラフルで、とてもかわいいデザインです。
4本セットで250元です。
お土産の定番キーホルダー。普通は、もらってあまりうれしくないお土産の代表でもありますが、これだけおしゃれなら喜ばれるのでは!?
ちなみにこの鳥は、園内でよく見られるカササギです。この他にも、ガチョウやペリカン、ペンギンのデザインがあります。
1つ200元です。
*ご紹介した商品の値段は、2015年11月現在のものです。変更になる場合もありますので、ご了承ください。
ハイセンスな台湾デザイングッズを中心に、松山文創園区の2軒のショップをご紹介してまいりました。ここで取り上げたもの以外にも、まだまだたくさんのデザイングッズがありますので、台北に行かれる方は是非立ち寄ってみてください。
松山文創園区へは、地下鉄板南線の国父記念館駅から徒歩5分ほどです。
店舗情報
松山文創園区
住所:台北市光復南路133号
TEL:(02)2765-1388
営業時間:8:00〜22:00(室内エリアは9:00〜18:00)
休業日:無休
入場料:無料
URL:https://www.songshanculturalpark.org/index.aspx
デザイン・ピン
TEL:(02)2745-8199
営業時間:9:30-17:30
休業日:無休
松菸(ソンヤン)小売所
TEL::(02)2765-1388
営業時間:10:00〜18:00
休業日:無休
URL:https://www.songshanculturalpark.org/cms/Gallery/
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。