日本人にも人気の観光地として有名なドイツの街・ローテンブルク。ぐるっと周囲を囲む城壁の中が旧市街です。パステル調のカラフルな建物や、色とりどりのお店の看板、石畳の道...一歩足を踏み込めば、そこはまるでおとぎ話のような世界観!
クリスマスシーズンはマーケットも立ち並ぶマルクト広場は、市庁舎に面しており、ツーリストインフォメーションもすぐ近く。観光の拠点になる広場です。
広場に面した白い建物の上部には「マイスタートゥルンク」という仕掛け時計があります。11、12、13、14、15、20、21、22の毎正時に稼働。文字盤両側の窓が開き、中には男性の人形の姿が。左側の人形は手にラッパ。右側はジョッキを手にしています。これは1631年の三十年戦争の際の伝説を模したもの。ローテンブルグの街に攻め入ったカトリック軍率いるティリー将軍の「この大杯いっぱいのワインを一気飲みできるやつがいたら、おまえ達の罪をすべて忘れてやろう」という申し出に答えた元市長のヌッシュが決死の覚悟で3.25リットルのワインを一気に飲み干し街を救ったという話。右側の大杯を持つ人形がヌッシュ元市長です。からくり自体は短時間で終わってしまいますが、ローテンブルクの誇りとして市民に愛されています。
写真奥の白い建物の上にある鐘塔に登ることもできます。写真手前の茶色い壁の市庁舎入口から入ります。
鐘塔からの眺めは最高!! ...ただ、20人も入らないくらいの狭いスペースに、下が見える手すりのみの囲いなため、高いところが苦手な方はちょっと怖いかもしれません...。私も高所恐怖症でしたが、決死の覚悟で写真だけ取ってきました。
ローテンブルクの街は、そのカラフルな家だけでなくお店はレストランの看板も個性的。あちこち目が離せない街です。
食べ歩きのおやつはローテンブルク銘菓の「シュネーバル」!「雪の玉」という意味の焼き菓子で、クッキー生地を丸めて揚げて作ります。ざくっとした歯ごたえと、素朴な甘み。口の中の水分が持っていかれるので、食べる際はコーヒーや飲み物と一緒に召し上がれ!
週末たくさんの観光客でにぎわうお店「ケーテ・ウォルファルト(Käthe Wohlfahrt)」は、かわいいクリスマス雑貨や木のおもちゃ、オーナメントなどを一年中販売。店内にはクリスマスの歴史やオーナメントの変遷を見れる「クリスマスミュージアム」もあります。中はかなり広いのでゆっくり見るなら一時間以上はかかると思います。
世界で初めてテディ・ベアを作ったとされるドイツ生まれの「シュタイフ(Steiff)」のぬいぐるみを取り扱うお店も。一体一体手作業で生み出されたキュートなぬいぐるみ達は見ているだけでも時間を忘れます。
立ち寄ったウッドアートのお店では、好みの商品に焼きごてで名入れをしてくれるサービスも。名入れは無料なので、お土産やプレゼントにいいですね!おしゃれな筆記体であっという間に名前を入れてくれました。
見どころは城壁内だけではありません。城壁の外に出てタウバータール通り(Taubertalweg)を行くと二重にかかる橋、ドッペル橋が見えてきます。その下から仰ぐローテンブルクの景観もとてもきれい。小さな街ではありますが、たくさんの魅力が詰まったローテンブルク。是非一度訪れてみては。
【データ】
ツーリストインフォメーション
住所:Marktplatz2 Ratsherrntrinkstube, 91541 Rothenburg ob der Tauber
URL:https://www.rothenburg-tourismus.de/?id=467
Tel:+49 9861 404 800
e-mail:info@rothenburg.de
ウッドアートのお店
店名:ウッドアート・バイ・ロレッタ・マンドージ(Wood Art by Loretta Mandosi)
住所:obere Schmiedgasse17 91541 Rothenburg o.d.T
URL:https://www.etsy.com/shop/LorettaWoodArt
佐藤 ゆか
日本で情報誌などの編集を経て、2014年ルクセンブルクに移住。趣味は旅行と食べ歩き。英語とフランス語に日々奮闘しながら海外の魅力をレポートしていきます。