私が住むヨーロッパの小国ルクセンブルクでも、この時期はクリスマスマーケットが開催されています。ルクセンブルク市内ではダルム広場と憲法広場、駅前にもマーケットがオープンしています。
ルクセンブルクはベルギー、ドイツ、フランスに隣接する国なので、屋台には周囲の国の特徴も見られます。例えば上の写真のお菓子はドイツ・ローテンブルクの「シュネーバル」という焼き菓子。クッキー生地を丸めて揚げたもので、ざくざくとクッキーのような、かりんとうのような食感の甘いお菓子です。そのほかにも、ベルギーのレース細工屋さんやブリュッセルワッフルを販売している屋台も。もちろんルクセンブルクならではの食べ物や雑貨もありますよ!ルクセンブルクソーセージとポテトパンケーキ「グロンパーキシェシャー(Gromperekichelcher)」は是非ご賞味ください!ポテトパンケーキにはリンゴソースを添えるとさっぱりしておいしいです。
マーケットには屋外ストーブが点在しているので、そこで暖を取りながら飲食と会話を楽しむ人の姿を多く見かけます。憲法広場の奥には出入り自由で、椅子とテーブルがある屋内の飲食スペースも。たくさんの屋台が集うダルム広場と憲法広場はどちらも徒歩圏内です。
クリスマスマーケットの定番ドリンクといえば温かいホットワイン「グリューワイン(Glühwein)」。フランス語ではヴァン・ショー(vin chaud)といいます。ここルクセンブルクではルクセンブルク語、ドイツ語、フランス語の三ヶ国語を主要言語として使われるので、看板の表記もさまざま。ルクセンブルクならではです。ホットワインのカップは毎年色やデザインが変わるので、要チェック!今年は薄い緑や紫などのパステル色が多いように感じました。
食べ物やお菓子だけでなく、クリスマス雑貨もたくさん売られています。屋台は期間限定で変わることもあるので、気に入ったものがあったら即ゲットしておくことをオススメします。次に行ったら違う屋台になっていた…なんてことも。ルクセンブルク語のポストカードや赤ちゃん用のスタイにルクセンブルク語で刺繍を入れてくれるお店もありました。ルクセンブルク土産にいいですね!
毎年人気で行列ができているのが、このサーモンサンドのお店。憲法広場にあります。炙りたての熱々サーモンをパンにはさんでマスタードなどと一緒に召し上がれ
ますます寒さが厳しくなってきました。暖かくしてお出かけください!
【データ】
ルクセンブルク市のクリスマスマーケット
開催期間:2015年12月24日まで
営業時間:日〜火曜日(11:00~21:00)、金・土曜日(11:00~22:00)、最終日12月24日 (11:00~17:00)
アクセス:ルクセンブルク中央駅からバス停「ハミリウス(Hamilius)」で降車、徒歩5分
佐藤 ゆか
日本で情報誌などの編集を経て、2014年ルクセンブルクに移住。趣味は旅行と食べ歩き。英語とフランス語に日々奮闘しながら海外の魅力をレポートしていきます。