アルノ川にかかるフィレンツェ最古、ヴェッキオ橋を渡ったところにあるピッティ宮殿は、当時フィレンツェの銀行家ルカ・ピッティが、かねてからコジモ・デ・メディチとライバル関係にあり、メディチ宮殿より立派な宮殿を建てたいと望み、このピッティ宮殿を着工しました。そして、晩年も宮殿の投資は続けましたが、財政は悪化し完成を見ることはできず、1472年に死去しました。約100年経った後、メディチ家のコジモ1世が、病気がちの妻エレオノーラ・ディ・トレドのために、ピッティ宮殿を買い取り、中断されていた宮殿の建設が再開され、ウフィッツィ美術館も完成し、コジモ1世や家族はピッティ宮殿で過ごすようになりました。
今回は、衣装博物館のみを見学しましたが、この博物館のほかにも銀器博物館や近代美術館、パラティーナ美術館など6種類の博物館やボボリ庭園もあり、たっぷりと見学できる場所です。あまりにも広大なので、何を見たいのかを考えてから見学することをお勧めします。
【データ】
ピッティ宮殿(Palazzo Pitti)衣装博物館(Galleria del costume)
住所:ピッティ広場 フィレンツェ(Piazza dei Pitti,Firenze)
Tel:055-294883
定休日:第一と最終月曜日、正月、クリスマス、5月1日
見学時間:月〜日 8,15〜16,30(11月〜2月)
8,15〜17,30 (3月サマータイムが始まったら18,30まで)
8,15〜18,30 (4月5月9月10月)(10月はサマータイムが終わったら17,30まで)
8,15〜18,50 (6月7月8月)
衣装博物館入場料:€10(来年5月17日まで)
ケイコ
大学卒業後、中学教員を経てイタリアミラノへ渡伊。フィレンツェ、ローマ、ナポリにも在住。昨年7月よりラスペツィアに移住。ローマ国立アカデミアサンタチェチーリア、イタリア国立音楽院修了。愛の妙薬でイタリアオペラデビュー。イタリアと日本で音楽活動を行う。趣味はF1観戦、ハーブティーを毎日飲む、メルカート(青空市場)で掘り出し物探し。ヨガ、ドッグシッター。兵庫県出身