スイス料理といえば、チーズフォンデュの方が有名かも知れませんが、スイス旅行に来られたら、ぜひラクレットも試してみてくださいね。
ラクレットの本来の食べ方は、暖炉の火でチーズの断面を溶かして、柔らかくなった部分をお皿にそぎ落としていただくのですが、近年では、電機製品でチーズを溶かすので、以前ご紹介したグリュイエールのレストランのようにブロックチーズをテーブルに置いて、溶けた部分を自分でよそう場合もあります。
こちらのレストランでのラクレットの食べ方は、自分で熱々のじゃがいもを皿にとり、ラクレットを焼いている一角でとろりと溶けた極上チーズを乗せてもらいます。なお付け合せの酢漬け野菜は好みで好きなだけ取ることができます。
お値段は一枚CHF7なので、おなかに相談しながら食べれますよ。
レストランは、アーデルボーデン(Adelboden)のロープウェイに乗り10分ほどのエングシュトリゲンアルプ(Engstligenalp)にあります。
交通機関はこのロープウェイのみ。上りきった広い高原にはホテルとレストランがあるだけの天空の世界がそこに広がっています。
このエングシュトリゲンアルプで有名なのが、スイス・ラクレットチーズ部門で一位に輝くチーズを使用したラクレットレストランなのですが、このレストランの造りが変わっています。
それは牛小屋をそのまま利用しているいうことなんですが、各テーブルの上にあるネームプレートも飼われていた牛の名前でした。
中央にある溝は牛小屋の掃除の際に水を流すところで、今はデコレーションを兼ねて危なくないようにイルミネーションしてあります。
椅子の上には鹿の毛皮が敷いてあり、寒くないように膝掛けの毛布も。
夕食での注意がありまして、日帰りの場合、帰りのロープウェイの時間に乗り遅れないようにすること。ホテル宿泊でも暗くなるとそこは天空の世界、なので霧が発生すると真っ暗闇の中をホテルまで戻ることになりますよ。
【データ】
店名:Raclettehütte Engstligenalp
住所:Engstligenalp, 3715 Adelboden
Tel:+41(0)33 673 03 07
営業期間:9月10日〜10月25日
営業時間:日〜木曜日(10:00〜19:00)、金・土曜日(9:00〜22:00)
URL:www.raclettehütte.ch
田山 貴子
日本から欧州移住を目指して求職し、スイスの大企業に雇われて2000年2月よりベルン在住。10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業し、幼稚園から高校までのスイスボーディングスクール留学の現地サポートや、スイス在住日本人仲間と【スイス情報.com】としてスイスの生情報の発信、スイスを訪問する企業や観光客のサポートをしている。ご連絡は、こちらへどうぞ。