コーヒーの産地としても有名な国、コロンビア。コーヒーの生産量は世界第3位。コロンビアの中でも、特にコーヒーの生産が盛んなのが「コロンビアのコーヒー産地の文化的景観」として世界遺産にも登録されている地区。その中に位置する街「マニサレス」にあるのが、アシエンダ・ベネチア(HACIENDA VENECIA)というコーヒー農園。
なんと、こちらのコーヒー農園には宿泊施設もあり、農園内に泊まることができるのです。農園内には見渡す限り続くたくさんのコーヒーの木。この付近にあるコーヒー農園の面積は大半が2、3ヘクタール程度と小規模のものが多いらしいのですが、ここベネチア(VENECIA)は周りの農園の100倍近い「200ヘクタール」を誇る巨大な農園。
宿泊施設のタイプにも種類があり、リーズナブルに滞在を楽しめるホステルタイプの部屋から
孔雀も闊歩する美しく整備された庭園にプールまでついたリゾート気分を味わえる豪華な部屋まで、予算に合わせて選ぶことで出来ます。
コーヒー農園内ということもあり、美味しいコロンビアンコーヒーは飲み放題!そして、こちらの農園で催行されている「コーヒー農園ツアー」への参加もコーヒーについての知識も深められ、オススメです。
ツアーでは、まず始めにガイドさんからコーヒーの基本についてお話を聞きます。※もちろん、コーヒーを飲みながら話を聞くだけではなく、普段なかなか目にすることのない、加工される前の赤いコーヒーの実を試食してみたり、コーヒー豆の加工の過程について各加工段階の実物を見ながら比較したり。
目の前でコーヒー豆の焙煎も実演。焙煎を開始してしばらくすると、焙煎機からはコーヒーの甘く香ばしい匂いが漂ってきます。
嗅ぐだけでも幸せな気分になれる、このコーヒーのよい香り。コーヒーの香りを言葉で表現するためには、36種の香りの見本が存在するそう。
焙煎具合による味の違いも、実際に味わいながら確かめていきます。
尚、コーヒーには「アラビカ」と「ロブスタ」といった種類があり、この農園をはじめ、コロンビアでは「アラビカ」コーヒーが主流とのこと。コーヒーの収穫の最盛期は9月〜11月ですが、マニサレス近郊のコーヒー農園では一年中コーヒーが収穫できるそうです。座学での説明が終わると、コーヒー畑の中を通り、加工工場へ。
収穫されたコーヒーの実は、工場内で洗浄し、皮を取り除いたりした後、水分量が11パーセントになるまで乾燥させるそう。
こうして加工されたコーヒー豆たちは、主にベルギーと日本に輸出されているとのこと。普段日本で何気なく飲んでいるコーヒーも、ここベネチア産のものを使用し淹れたものかもしれません。
もちろん、お土産用のコーヒー豆の販売もあるので自身で生産の過程を見てきたコーヒー豆を自宅に買って帰り、味わうことも可能。
ここでは、コーヒー豆を入れる袋も販売中。この袋を額に入れて、お部屋のインテリアとして壁に飾っても素敵です。
日帰りでこの農園ツアーに参加することも可能もですが、オススメはやっぱり宿泊してのんびり過ごすこと。コーヒーの木々を見ながらのんびり農園内を散歩をしたり、施設内のプールで泳いだり、ハンモック揺られてお昼寝したり、美味しいコーヒーを味わったり。
農園で過ごし、コーヒーについての知識を深めることで、以前よりもより一層コーヒーを美味しく味わえることは間違えなし。コロンビアに訪れた際は、コーヒー農園ならではの贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
【データ】
店名:HACIENDA VENECIA(アシエンダ ベネチア)
住所:Vereda el Rosario, Manizales, Caldas, Colombia
Tel:(57) 320-636-5719
URL:http://www.haciendavenecia.com/