マリーナベイサンズのセレブリティーシェフのレストランやバーで、なんと毎週火曜日は、祝日・祝前日含めてシグネチャーカクテルが半額!というプロモーションが始まりました! 対象となる時間帯は、午後6時〜9時。ハッピーアワーにしては遅めの時間までやっているのがうれしいところ。この時間内、指定のカクテルであれば、何杯でも半額です。気の合う仲間とバーホッピング(はしご酒)してみるのもよし、「1 for 1」という、1杯頼むと1杯無料、というシステムではないので、ひとりでふらりと訪れることもできます。
対象のレストランは以下の14店。
・アドリフト(Adrift)
・ディービービストロ・アンド・オイスターバー(db Bistro & Oyster Bar)
・カット・バイ・ウルフギャング・パック(CUT by Wolfgang Puck)
・ロンチム・バイ・デビッド・トンプソン(Long Chim by David Thompson)
・オステリア・モッツァ(Osteria Mozza)
・ピッツェリア・モッツァ(Pizzeria Mozza)
・ブレッドストリートキッチン(Bread Street Kitchen)
・ザ・バー・アット・ワクギン(The Bar at Waku Ghin)
・フライト・アット・スカイオン57( Flight at Sky on 57)
・スパゴ(Spago)
・カフェビー(Caffé B)
・ハイ・ソサエティ(High Society)
・ヒデ・ヤマモト(Hide Yamamoto)
・ライズ・ラウンジ(Rise Lounge)
実際に、バーホッピングにお邪魔しました!
まずは、世界的に有名なシェフ、和久田哲也氏のレストラン、ワクギンのバーからスタート。レストランは一人400シンガポールドルが目安で、まさに特別な日にお邪魔したいレストランですが、バーは気軽にお邪魔することができます。こちらでは、ヘッドバーテンダーの、地井和広さんが迎えてくれます。地井さんは横浜出身、シンガポールの「バーテンダー・オブ・ザ・イヤー」や、バーテンダーの国際大会でシンガポール代表にもなった、まさにシンガポールのトップバーテンダー。
「ワクギン」と「テツヤズ」、和久田シェフの2つのレストランのためだけに独自の配合で醸された、満寿泉(ますいずみ)の純米大吟醸の生酒を惜しみなく使っているカクテルは、その名も「サムライ・ミュール」。もともと、日本酒としての完成度が高いだけに、その繊細さを壊さないよう、何度もバランスを考えて試行錯誤を繰り返して誕生したカクテルだとか。モスコミュールをアレンジして作られたこのカクテルは、銅のカップでサーブされます。これは、このカクテルの誕生秘話に由来するもの。
クリアな満寿泉の味を生かし、すっきりとしたきゅうり、そして紫蘇の葉をあしらっています。「素材の味を引き出すカクテル、削って見せる美しさを意識している」という地井さん。クラッシックで、でも新鮮。レストランもバーも、同じ印象があります。カクテルをサーブする所作も美しく、隅々まで行き届いたもてなしの心を感じます。
そして、この空間とサービスの中で味わう「サムライ・ミュール」が、なんとS$12.5だなんて。(元の価格はS$25)
つまみも、生牡蠣がS$7から、ロブスターのパスタがS$40など、ワクギンの味を気軽に楽しめそう。この日作っていただいた、生ハムの載ったブルスケッタは、ハムの柔らかさ、薫り高さはもちろん、下のパンの程よい軽さ、うっすらと塗られたバターの香りと、レストランそのままのクオリティ。キャビアが1ミリの崩れもなく、美しく盛り付けられたオーシャントラウトのタルタルは、キャビアのコクがトラウトにからみ、絶品でした。バーでも、メニューにない料理もリクエストに応じて作ってもらえるそうです。
ゆっくり落ち着けるバーですが、この日のテーマはバーホッピング。次の目的地に移動します。2番目にお邪魔したのは、アジアNo.1レストランにも輝いた、デビッド・トンプソン氏の、タイのストリートフードを提供するレストラン、ロンチム。今度は、どこかタイの裏道に迷い込んだような、妖しくも魅惑的な雰囲気の空間。シンガポール人のバーテンダー、カナンさんが作るのは、シグネチャーカクテル「555」(18シンガポールドルがS$9)。タイの発音で、「ハハハ」というそう。まるで笑い声のような面白いネーミング。
コリアンダーリーフときゅうりのスライスでアクセントをつけたジントニックがベースになったすっきりとしたカクテルです。「伝統的にはきゅうりのフレーバーのあるヘンドリックスのジンが使われるのだけれど、うちではさらにドライなシップスミスのジンを使って、切れ味よく仕上げているよ」とカナンさん。アルコール度は高めでキリッとした味わいは、スパイシーなタイ料理との相性も抜群です。特にここの和牛の串焼きはとても柔らかくておいしいのでおすすめです。
そして、ロンチムではその他にも、オリジナルカクテルが各種S$18でそろっているそうで、中でもプレゼンテーションが面白い「バンコクブレイザー」。ブルー・ブレイザーをアレンジしたカクテルで、まるでローカルの紅茶、「テ・タリ」を淹れるかのように、やすやすと火を扱うカナンさんに周りの席からも歓声が。
アプリコットブランデーにフレッシュなココナッツウォーターを加えた、温かいカクテルは、シナモンなどのスパイスとオレンジのフルーティーな味わいで、どこかクリスマスシーズンを思わせるような味わいでした。
続いては専用のエレベーターで、オープンしたばかりの新しいレストラン、スパゴへ。アカデミー賞の料理を任されるなど、アメリカのトップシェフのウルフギャング・パック氏の原点とも言えるレストラン。屋内席はファインダイニングですが、屋外はバーになっていて、目の前がインフィニティープールという、リゾート感抜群の雰囲気。活気と開放感あふれる空間はなんとも贅沢です。
そして、ここで提供されるのは、「ラブ・ユー・ロングタイム」という、なんとも甘い名前のカクテル。カリフォルニアの太陽を感じさせるような、しぼりたてのオレンジジュースがベースで、果実味たっぷりの口当たりのよいカクテルです。(S$26がS$13)
そして、シックな雰囲気で夜景を存分に楽しみたい、という場合は、ファインダイニング、スカイオン57の屋外のバースペース、フライト・アット・スカイオン57へ。足元までスコンと抜けた夜景、そして夜景に面してセットされたソファ席やカウンター席は、大人がゆっくりと語り合うのにぴったりの空間。ロマンティックな雰囲気で味わうのは、「フレンチ57」。シャンパンベースのカクテル、フレンチ75をアレンジしたカクテルです。(S$26シンガポールドルがS$13シンガポールドル)
夜景を楽しんだ後は、ロビーフロアに戻り、木目を基調とした温かみを感じるバー、アドリフトへ。シグネチャーカクテルのペニシリンは、ウィスキーベースのドライな味わい。(S$23がS$11.5に)
半額とお得なだけでなく、なんと実はスタンプラリーも準備されていて、バー1軒を訪れるごとに、1スタンプを押してもらえ、5つスタンプがたまると1杯無料になるサービスも。セレブリティシェフのレストランのバーではしご酒、という贅沢でお得な体験、おすすめです!
そして、面白い企画としては、12月中旬までの期間限定で、ウェブサイトであなたにぴったりのカクテルを教えてくれる、カクテルクイズも行われています。ちなみに私もやってみたら、「Life of the Party」で、おすすめはマルガリータでした。とっても面白い(そしてカクテルが飲みたくなる笑)ので、よかったらやってみてください!
ソーシャルアワーカクテルクイズ
URL:http://media.odysseymob.com/page/161552
【データ】
ソーシャルアワー(マリーナベイサンズ内、各レストランで開催)
住所:10 Bayfront Ave, Singapore 018956
Tel: +65-6688-8868
開催時間:毎週火曜日(祝日・祝前日含む)18:00〜21:00
最寄駅:MRTベイフロント駅直結
仲山 今日子
元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイド。ブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。