市内ソーマ(SOMA)地区の花市場「サンフランシスコ・フラワー・マート(SF Flower Mart)」は、場所はフリーウェー近くで毎朝市内及び近郊の花屋さんが仕入れに来ます。その一角に「フラワーカフェ(Flower Cafe)」があります。
市場のアーケードと接しているので道路からは少し見えにくくなっていますが、中に入ってみると、
思った以上に広々としていて席と席の間もゆったりとっています。最近のレストランやカフェは、隣同士がくっつきすぎてお互いの話が全部聞こえてしまうほど狭くなっちゃってますけど、昔ながらの間取りでゆったりです。ちょうど業者さん達も引けた頃なので静かですね。
サンフランシスコにはノースビーチというイタリア人街があり、正統派のイタリアンからアメリカっぽいイタリア料理までありますが、そこでキャリアを積んだ二人のシェフを中心に、ブレックファースト&ランチを提供しています。並んでいるケチャップ、マスタード、タバスコ、チリソースetcアメリカンブレックファーストということがすぐ分かります。
朝ごはんのピーク後、ランチ前の時間帯だったので、好きな席にどうぞと言われ、メニューと同時に飲み物は何にしますかと聞かれ、コーヒー(フレンチローストで$2.50お代わり自由)をとりあえず頼み、朝ごはんの王道ともいうべき「エッグベネディクト」を頼んでみました。
ホームスタイルのレッドポテト(薄皮なので皮ごとグリル、皮のパリパリしたとこ好き)、イングリッシュマフィン、トラディッショナル・エッグベネディクトにホランディーズソース、カナディアンベーコン。シンプルで基本に忠実にできていて13ドル。スピニッチとフレッシュトマト付き(13ドル)やスモークドサーモン付き(15ドル)もありました。
一人だとこういう時、ちょっと大変だけど頑張って写真撮影。切った瞬間の半透明の黄身はまったりと現れ落ち着いてるのですが、次の瞬間にトロり〜トロり〜とゆ〜っくりベーコンからマフィンに向かって流れ落ちる。まさに職人技のポーチドエッグの黄身の固まり方。切った瞬間サラサラと流れ落ちる黄身ではないのです。固まって落ちもしないのは問題外ですね(苦笑)
思わず、オォ〜と唸りながら手を叩いてしまったのでトロり〜の写真は撮れなかったけど、ホランディーズソースもいい感じで、奇をてらわない美味しさ。普通が一番美味しいというのがこういうことなのですね。
ハードリカーも提供できるスポーツバーもありフットボールやバスケットボールを観戦しながらお酒が楽しめる。有名人も時々来るらしいので、話のタネ、今度来てみようと思いました。カフェのオープン時間に営業です。
この界隈は、工事現場が幾つかあって早めのランチをとる作業員の方達がやってき始め食べるものが決まっているのかメニューも見ずに頼んでいる人もいました。
せっかくなので、花市場の様子を少しご紹介。今現在は60の業者さんが集まるこの市場、州内の各所のお花屋さん、スーパーにお花を卸しています。サンフランシスコは街角のお花屋さんが多いなと思っていたのですが、買い付けられる場所が近いのでいつでも綺麗なお花が簡単に手に入ります。
冬の時期はやはり枝ものが増えてくるのです。ユーカリをはじめザクロ、柿の枝などもあります。もう少しするとポインセチアや柊が出回ります。
希望の予算とデザインでブーケ作ってくれるそうです。普通のお花屋さんで頼む半額くらいで作ってくれるそうです。
市場の方は、月・水・金は朝2時から、火・木・土は朝5時から登録業者さんのみの買い付け時間で、10時以降は一般の方も買い物できます。実は食事をしていたら華道の先生と生徒さんらしき方達がいらっしゃって華展だと思うのですが、コピーを見ながら打ち合わせしてました。なくてはならない季節の花材から珍しい花材が揃うわけですからね現物見ながらイメージを膨らませているようでした。
【データ】
店名:ベッチェリス・フラワーマーケット・カフェ(Bechellis Flower Market Cafe)
住所:698 Brannan St San Francisco, CA 94107
電話:1-415-495-7162
営業時間:月・火曜日(8:00~14:00)、水曜日(7:00~15:00)、木曜日 (8:00~15:00)、金曜日(8:00~15:00)、土曜日(8:00~15:00)
定休日:日曜日
*バーは同じ時間に開いています。
*プライベートパーティーは立食で250名、着席で125名まで可能
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ市内小さなアパート在住。未だ修学旅行気分の生活で激変するベイエリアの旬のネタをアナログ的な視点でお届けします。認定フードコーディネーター。好きな事:見物。