名作映画『慕情』で有名になったレパルスベイは風水にこだわったビル群が並ぶ高級住宅街でもあり、有名な「ベランダ」での西洋風アフタヌーンティーも楽しいのですが、私のおすすめは、今回は「天后廟(ティンハウミュウ)」。
リゾート地でもある、その海岸沿いに海の神様を祀る派手な中華寺院が突如として現れ、その存在感は素晴らしい。
ビビットなその色彩とユニークな像が「ザ・観光地」としても有名で近年は「パワースポット」としても注目され根強い人気を誇ります。
ポップな神様たちが海に向かって立っていたり、高層のビルやマンションとの対比も新鮮で、艶やか香港の文化と海岸のリゾート感も相まって、異国ムード漂う景観を造りだしています。
香港セントラル駅近くから(「赤柱(スタンレー)行き」6番系等のバス)約30分で行ける場所なので「食べる」&ショッピングだけでなく「おもしろ香港」を探索してみるのも楽しいですね。
この赤い橋は左から右に渡ると「寿命が3日間延びる」と言われているそうで、決して「往復」はしないほうがいいそうですよ。
日本の「お寺」のイメージからすると違和感がある赤を基調としたカラフルな色彩は、まさにチャイニーズカラーで力強い。
摩天楼だらけの都会のHong Kongとは違う顔を持つ天后廟(ティンハウミュウ)では縁起もの好きな大陸の中国人観光客も目立ち、各像をさわり続けたり魚の口にコインを投げ、入ると大騒ぎ。見ていて微笑ましい光景が広がります。
海岸からの風も心地よく「幸運」を探しに来た人たちが、この香港パワースポットで、たくさんの「気」を持ち帰るのでしょう。
せっかくここまで来たのでバスを少し乗り継ぎ、これまた近年注目の「赤柱(スタンレー)」まで足を伸ばしましょう。
路地に迷い込みノスタルジックな風景に身をおけば、つい観光地らしいお土産も欲しくなってしまうのが旅の「誘惑」か「必然」?
中国伝統芸でもある縁起のいい花文字を書いてもらい旅の思い出として日本に持ち帰りたい気持ちが自然と湧いてきます。
「風水」なども盛り込んだ花文字から少しでも「パワー」をいただきたいと真剣にあれこれオーダー。
旅の地でその国の「縁起」を担いでみるのも悪くない、香港旅でのひとコマです。