台湾の夜市で一番有名な場所と言ったら「士林夜市」と言って過言ではないと思います。台湾の夜市はお寺の周りから始まってできていると言われています。信仰深い台湾の人はお寺に集まるので、その周りには自然に屋台が出るようになり、それがだんだんと夜市のようになっていくそうです。
士林夜市も同じく今から約100年ほど前に慈諴宮というお寺の周りの屋台から始まり、今は台北最大級と言われる夜市になりました。
士林夜市はMRT剣潭駅を出て、大きな通りを渡ったあたりから始まっています。MRT剣潭駅はドラゴンボートを象ったデザインが特徴的です。
以前は路上にずらりと並んだ屋台が大規模で有名だった士林夜市でしたが、衛生面や交通状況に配慮した市の政策の元、現在は士林市場の地下一階に屋台が集合しています。「美食區」と呼ばれる新しい士林夜市にはたくさんの名店が入っていますよ。
屋台がたくさん並ぶ地下の美食エリアは週末だけでなく、平日も地元の人や観光客が訪れたくさんの人でにぎわっています。
地下街に入ると色々な屋台の熱気や匂いが立ち込めて驚くかもしれませんが、これも台湾ならではの風情です。是非楽しんでみてください!そしてぜひ自慢の屋台料理を楽しんでみてくださいね!
観光客も多い美食エリアでは日本語のメニューや、写真つきメニューなどが多く、中国語が話せなくてもスムーズに注文が出来ます。台湾のB級グルメの代表「魯肉飯」は豚肉をとろとろに煮込んだ肉そぼろをごはんにかけて食べる料理で、甘辛い醤油風味の味付けでご飯がすすみます。
台湾の家庭料理「蚵仔煎」も人気の台湾B級グルメです。台湾産の新鮮な牡蠣と葉物の野菜を片栗粉と卵液を混ぜて焼いたもので包んでいます。生地のもちもちっとした食感と牡蠣のうまみ、そして上にかかった甘いタレがマッチしてとてもおいしいですよ!台湾ならではの料理は夜市の楽しみですね。
屋外の夜市を楽しみたい!という方もご安心ください。今でも路上の屋台もたくさん残っており、特に地元の人たちでにぎわっています。
士林夜市の名物大きなフライドチキンの屋台「士林豪大大雞排」は士林夜市エリアだけでも何店舗か支店を出している大人気屋台です。1つ55元とお手頃なのに、お腹いっぱいになるほどのボリュームです。
とっても大きなフライドチキンは、顔の大きさも優に超えています。ぜひ顔の横に並べてその大きさを比較しながら記念撮影を楽しんでみてください。大きさだけでなく、味も大変おいしく、サクサクの衣にジューシーなチキンが何ともたまらないおいしさを出しています。注文の際に「不要辣(辛さ無し)、小辣(少し辛め)、中辣(辛め)」などと伝えると辛いスパイスをお店の人が調節してくれますよ。
台湾の屋台で挑戦してみたい、「胡椒餅」もあります。サクサクの皮に胡椒と葱の風味がきいたピリ辛の豚肉餡がよく合う台湾の小吃(軽食)です。
士林夜市には西門町で有名な「阿宗麺線」の支店もあります。西門町で食べそびれてしまったという人は是非トライしてみてください。士林店はイートインスペースがあるので西門町の店先で食べるより落ち着いて食べられるかもしれません。
台湾の昔ながらのおやつ、「糖葫蘆」は日本のりんご飴のようなものです。苺やリンゴなどを始め、台湾らしいのはミニトマトと干し梅を合わせたものを飴でコーティングしたものもあります。ミニトマトの飴は台湾ならではの味なので、ぜひ挑戦してみてください。意外に合って大変美味です!
蛙の看板を見ると、蛙が売っているのではないかとびっくりしてしまいますが、こちらも士林でとても有名な屋台で「士林王記青蛙下蛋」と言うドリンク屋台です。タピオカがカエルの卵に似ているのでこの看板なのではと言われています。
こちらの屋台のおススメは「アイギョクシ」(愛玉子、オーギョーチ)のドリンクです。愛玉はクワ科の植物でその果実から寒天状のプルプルとしたデザートが作られます。檸檬と合わせた愛玉はとてもさっぱりして、屋台でたくさん食べた後の口直しにピッタリですよ。
台北を満喫した1日の最後はぜひ士林夜市でお腹を満たしてみてください。屋台の食べ物が苦手という人は見に行くだけでもとてもおもしろいですよ。また食べ物の屋台だけではなく、ファッションやお土産などのお店も軒を連ね、お買いものスポットとしても注目の場所です。
夜市でたっぷり歩いた後には最後に足つぼマッサージに行くというのが、私のおススメプランです。
【データ】
士林夜市
住所:台北市士林區大東路、大南路、文林路、基河路
営業時間:毎日(17:00頃〜深夜まで)
士林市場(美食區)
住所:台北市士林區基河路101號 B1
営業時間:月〜木曜日(15:00〜02:00)、金・土・日曜日、祝日(12:00〜02:00)