マレーシアの首都、クアラルンプールから「ミリ」という町を経由し、飛行機で2時間半(ミリからは一日に飛行機が2便しかないため、乗り継ぎにはかなり時間がかかる場合有)ボルネオ島の真ん中、周りをジャングルに囲まれた町、「ムル」にやってきた。
空港は驚くほど小さく、日本の田舎にある電車の駅のようだ。
マレーシアに来て、こんなジャングルの中にきた理由は一つ。
世界屈指の規模を誇る「ウインドケーブ」と「クリアウォーターケーブ」での洞窟探検をするためだ。
日本でもこれまで鍾乳洞へは訪れたことがあるが、ここの洞窟は規模が違う。二つの洞窟の総延長をあわせると、129.5キロもあるといわれており、そのうち人間が入ることができるのは、わずか2.5キロだけだそうだ。
入り口までのボートでの移動で、すでに冒険心が掻き立てられる。
川の周りはうっそうとしたジャングルで、まるでアドベンチャー映画の中に入ったかのようだった。
まずは洞窟内を強い風が吹き抜けることでその名がついた「ウインドケーブ」へ。
まず入り口がとてつもなく大きい。中型の飛行機ならすっぽり収納できてしまうのではないかと思うほど大きい。しかしそこはまったくの無風。この時点ではなぜこの洞窟が「ウインドケーブ」と呼ばれているのかまったく分からない。
奥に進むと一箇所、人がやっと通ることができるような場所がある。今までの広さが嘘のようだ。そしてそこで最初で最後の洞窟内での強風を感じる。洞窟億からの空気が、この一箇所を通るためにここは強風が吹くらしい。今まで風がまったく無かっただけに、突然の強風(しかもピンポイント)に少し驚く。
洞窟の奥は、数え切れない数の鍾乳石が垂れ下がっており、その一つ一つの形の違いや大きさの違いに自然の偉大さを知る。
ウインドケーブを探検した後は「クリアウォーターケーブ」へ移動。
ここは、一番初めの写真のように大きな川が洞窟内に流れており、暗闇の中から川のゴォーーという音が響き恐怖感を覚える。
川に足だけ浸かることができる場所もあるが、かなり冷たいので間違っても足より先は入らないように注意だ。
なお、この川は外のジャングルに流れており、名前の通り川はかなり「クリア」澄んでいる。浅瀬には観光客が泳ぐことができる場所もあるので水着を持参すれば泳ぐこともできるようだ。(私が訪れたときは川の水温が低すぎ誰も泳いでいなかった。)
ケイビングやジャングル散策が好きな方には一日中楽しめる「ムル」の町。
なお、私は時間の都合で訪れることができなかったが、ムルにはあと2つの有名な洞窟もあるようだ。時間に余裕があれば全ての洞窟を回っても楽しいかもしれない。
みみごん
旅行が大好きな関西人。学生時代に知った、「バックパッカー」スタイルの旅行がメインです。日本在住のため、日本からも訪れやすい国や地域の情報発信をしていきます!