スターバックスコーヒー(Starbucks Coffee)といえば、9年連続で今年もエシスフィア・インスティテュート(The Ethisphere Institute)の「世界で最も倫理的な企業(2015 WORLD'S MOST ETHICAL COMPANIES)」として表彰された専門店。会社のウェブサイトによると、1971年にワシントン州シアトルで創業以来、予てから会社とかかわりの深かったハワード・シュルツ氏(Howard Schultz: 現スターバックスコーヒー・カンパニーの会長）が、1983年にイタリアに旅行した際にイタリアン・コーヒーに魅せられ、帰国後数年経った1987年にスターバックスコーヒーの店舗と商標を購入し経営に乗り出したようです。
今では、コーヒーや紅茶以外の飲み物、焼き菓子、サンドイッチ類のほか各種軽食メニューも豊富に揃えているスターバックスコーヒーですが、チームが目指す「家と職場の間の第3の空間(A third place between work and home)」の温かさが、地元のコミュニティに親しまれるようになっただけでなく、企業の透明性、誠実さ、倫理、コンプライアンスに関して非常に優れた成果を上げることにもつながり、ひいては「世界で最も倫理的な企業」として評価され、世界中で愛される専門飲食店に発展するまでに成長したのですね。
ニューヨークでもワシントンDC近郊でも、ストリートを歩いていると街角で必ず視界に入るグリーンのセイレーンの商標に惹かれて店のドアを開けると、アメリカ国内の大抵のスターバックスコーヒーの店内には、大きな木製ダイニングテーブルやゆったりと寛げる肘掛け椅子があります。座り心地の良いソファーや革張りの椅子が置いてある所もあります。カウンターで飲み物を注文し、奥の落ち着いたトーンの照明の下の肘掛け椅子に深々と座り込んでノートパソコンを開いただけで、うっかりするとついつい長居してしまうことも。アメリカのスターバックスコーヒーの店舗では、WiFiのサービスが利用できるのです。
何年も前に、「家の近くにレンガ造りのとても素敵なスターバックスコーヒーがありますよ。主人と一緒によく行くんです。」と言っていた息子のピアノの先生の言葉を思い出し、レッスンの直前に「今、先生に教えていただいたお店に行く途中なのですが、先生にも何か買っていきましょうか。」と電話してみると「私の好みはややこしいのでね、紙とペンはありますか。」と言われて慌てて書き留め、メモを読みながらオーダーしたことがありました。
「トールサイズのアイスのデカフェのモカを。氷は入れないでください。ソイ・ミルクをちょっとだけ。ホイップクリームはたっぷりお願いします。」などと、嗜好に合わせてオーダーが出来るのもスターバックスコーヒーの魅力ですが、旅先で、外国語を使って注文するとなると、かなり度胸が要ることも確かです。思い通りのコーヒーが注文できなくても「ユーアーヒア」コレクションのマグカップとコーヒー豆一袋を購入することさえできれば、旅先のスターバックスコーヒーで出会ったお洒落なバリスタさながら、好みのスタイルのコーヒーを自宅のキッチンで淹れることができるようになりました。
ホリデーに向けて、「アジアで、スワロフスキーのクリスタル入りのギフトカードが売り出される」というニュースを公表したばかりのスターバックスコーヒーは、全米でますます話題を呼んでいます。
【データ】
スターバックス・カスタマー・サービス(Starbucks Customer Service)
住所：PO Box 6363 Dover, DE 19905-6363
Tel：800-Starbuc (800-782-7282)
営業時間：月~金曜日 5:00 ~ 20:00 (PST)、土~日曜日 6:00 ~ 16:00(PST)
URL：http://www.starbucks.com/
URL：http://starbucks-city-mugs.com/you-are-here-series/
URL：https://news.starbucks.com/news/crystal-starbucks-holiday-2015-cards-in-asia
エシスフィア・インスティテュート(The Ethisphere Institute)
住所：6263 N. Scottsdale Rd. Ste. 205 Scottsdale, AZ 85250
Tel：888-229-3207
Fax:：480-219-7670
Email：info@ethisphere.com
URL：http://ethisphere.com/
URL：http://web.ethisphere.com/worlds-most-ethical/wme-honorees/
舞林鳥 恵
80年代後半から日米間を往復する暮らしを始め、現在DCから小一時間の田舎町で夫とのふたり暮らしを満喫しています。カントリーライフの醍醐味をHappyNest in Americaにて配信中。ワシントンDC周辺の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けします。
