西海岸で一番高いタワー「ストラトスフィア」は高層ホテルが建ち並ぶラスベガスのスカイラインの中でもシンボル的な存在です。正式名称は「ストラトスフィア・ホテル・アンド・カジノ」でメインはホテルとカジノですが、やはり高さ350mのタワーのほうが目をひきます。
地上320mの位置にある展望台からは、平地に広がるラスベガスの町並みが遠くまで一望出来ます。
そしてここの呼び物は、その展望台の上での絶叫アトラクション。現在4種類のライドを楽しむ事が出来ます。
*「スカイジャンプ」=展望台からのバンジー・ジャンプ
*「ビッグショット」=さらに50m上のてっぺんまで上がるフリーフォール
*「エックススクリーム」=展望台の上で上下するジェットコースター型シーソー
*「インサニティ」=展望台から突き出す回転ブランコ
今回は「インサニティ」を体験してきました!
でも実は高い所が怖くて、展望台の床がガラス張りだったりする部分には絶対に行けない私。
覚悟を決めたものの、展望台の回廊途中にある「スカイジャンプ」の飛び降り口を見て、人はどうしてこういう危険なことをしたがるのだろう...と哲学的な想いをめぐらしたり(怖くて気を逸らせたいだけでしたが)
そしていよいよ外に出て「インサニティ」の乗り口に向かいます。並んでいるあいだも前のグループが絶叫しているのを見て泣きたくなりましたが、子供がどうしても乗りたいというので逃げるわけにいきません。昇降口まではは乗らない人も行けるので、連れに鞄とカメラを託し、意を決して乗り込みました。
クレーンのような巨大なアームにつり下げられたブランコが、徐々に展望台を離れて空中へ吊り下がります。
最初はゆっくり回転を始め...
だんだん速度がついてきて、角度が上がっていきます。
それがだんだんまたゆっくりになってきて止まり、乗り込み口まで戻ってきます。
あとからネットでレビューなど読んでみると、「インサニティ」は身体一つで飛び降りる「スカイジャンプ」に次ぐ怖さなんだそうです。自分ではフリーフォールや高所シーソーのほうが怖いだろうと思い遠慮したんですが、そうではないのかもしれませんね。
ところで私のように高い所が恐怖でも「インサニティ」を楽しむコツですが、それは「まわっている間は絶対に足下を見ない事」です。乗り物酔いの気も多少あるので我ながら本当に心配で、「高い〜、怖い〜」と思いながらも怖いもの見たさで座っている自分の足の下をのぞいてしまうと、急に心臓バクバク、気持ちが悪くなったんです。
そこをこらえ、背中をしっかり背もたれにくっつけて姿勢を正したらすぐに気分がよくなり、ライドを楽しめました。念のためもう1度足下をのぞいて気持ち悪くなるのを確認したので、間違いありません。降りた時には、生まれてこのかた1度も乗り物酔いをしたことのない子供のほうがフラついていました。
でも下を見ないと、せっかくの高い所からの見晴らしが楽しめないじゃないかと思われた方もいらっしゃるかと思いますが、ご心配はいりません。それというのもこのブランコ、最高角度70度まで上がるんです。
どうぞまっすぐに前を向いて座って、ラスベガス全体のパノラマを楽しんで下さい!
なお今回は子供連れでしたので昼間でしたが、日が暮れてからの夜景も楽しみ方の1つです。夜のほうが足下はもっと怖いでしょうが、眠らない街ラスベガスの上空からの夜景、素晴らしいでしょうね。
【データ】
名称:ストラストフィア・インサニティ(Stratosphere Insanity)
住所:2000 Las Vegas Blvd. S, Las Vegas, NV 89104
TEL:(702) 380-7777
URL:https://stratospherehotel.com/ThrillRides/Insanity
時間:日曜〜木曜 10:00〜25:00
金曜&土曜 10:00〜26:00
料金:タワー入場料+オールデー・パス:$36
+アトラクション3回券:$35
2回券:$30
1回券:$25
身長制限:132cm以上
最高速度:時速約64.37km(40マイル)
最高角度:70度
最高重力加速度:3G
Eko
夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!