ミャンマー経済の中心地、ヤンゴン。長い間、経済制裁を受け鎖国状態にあったため、開発も遅れ、ここ2年くらいでやっと高層ビルの建設がはじまったところです。5階か6階くらいの高さのアパートメントが密集しているヤンゴンですが、そのほとんどにエレベーターがついていません。
そのような建物の住人は、もちろん階段で行き来するわけですが、上階のひとは登り降りが大変です。そういうわけで、このヒモ。ヒモの先にクリップがついていて、下を通る物売りから買い物をし、引き上げます。
クリップで挟むのではなく、買い物カゴがぶらさがっていることもあります。アパートの軒下を歩いていると、急にカゴにぶちあたるので、最初のうちは驚きますね。
また、ヒモには鈴がついていることもあります。これは、呼び鈴代わりなのです。下からせっかく登って行って、相手が留守だとがっかりしますよね。それで、下でヒモをひっぱり呼び鈴を鳴らして、相手がいるかどうか確かめるのです。
ちょっと横着?と思う向きもありますが、これは便利グッズだと考えて、ヤンゴンの街歩きの際は、ぶらさがるヒモやカゴを探してみてくださいね。
キャサリン
香港・マカオ・広東省などで十数年過ごしたあと、2012年よりミャンマーのヤンゴン在住。初海外旅行は、まだソ連時代にシベリア鉄道で大陸を横断したこと。ミャンマーを中心に、近隣のアジア諸国の情報を発信したいと思っております。