メルボルン近郊でワイナリーといえば、ヤラ・バレー(Yarra Valley)が有名です。その他に規模は小さいながらもいくつか点在しており、中でもローカルの人々が好んで訪れるのがモーニントン半島(Mornington peninsula)です。
今回訪れたのは、チーズやストロベリー、オーガニックフードなどのショップが多い隠れグルメの宝庫として知られるエリア、レッド・ヒル(Red Hill)にあるパリンガ・エステート(Paringa Estate Winery & Restaurant)です。
周囲には牧歌的な風景と静寂が広がっています。週末には点在するワイナリー巡りをする人々で賑わいますが、訪れた日は平日だったため、貸切り状態でゆっくりとテイスティングできました。
テイスティングの仕方については、概ね以下のようになります。
1.中に入り、テイスティングカウンターへ
2.各ワイナリーのスタッフが流れを説明してくれます。
※テイスティングは無料、チャージ($5〜)有のところとあります。チャージを取られても、ワインを購入するれば返金(ワイン購入代金から引いて返す)されるケースがほとんどです。
3.その日にテイスティングできるワインを説明し、試飲グラスについでくれます。
※飲んでしまってもいいし、スピトゥーン(Spitoon)に開けてしまってもよい。
4.少ないところで3種類、多いところで5〜6種類試せます。
5.興味を持ったワインがあった場合、試飲できるか聞いてみても可。
6.気に入ったものがあれば購入します。
そしてもう一つ。
オーストラリアのワイナリーには極上の料理を提供しているレストランが併設されていることが多いのです。
営業時間やメニューなどはそれぞれですが、時間がゆるすならばグルメをもうならす美しく素晴らしい食事もぜひ堪能してはいかがでしょうか。
「ワインテイスティング」という言葉の響きに、どこか敷居の高さを感じている方もいるかもしれません。というか、私(筆者)がまさにそうでした。
ビールと違い、ワインのテイスティングとなると下調べが必要でルールや慣例などがあって...などと思っていました。が、オーストラリアでは思ったよりも気軽に楽しめます。
もちろんヨーロッパなどとは事情が違うかもしれませんが、立ち寄る感覚でテイスティングできるワイナリーが多数あるので、ぜひ訪れてみてくださいね。
なお、メルボルンからはワイナリー各方面へのツアーが多く催行されています。車を運転する心配もなく、数カ所を巡ることもできるのでお薦めです。
【データ】
パリンガ・エステート・ワイナリー&レストラン(Paringa Estate winery & Restaurant)
住所:44 Paringa Road, Red Hill South, Victoria, Australia 3937
電話:03-5989-2669(ワインセラー部門)
営業時間:月〜日 (11:00〜17:00)
アクセス:メルボルン中心部よりM3&M11高速道路でレッド・ヒルまで車で1時間半ほど
Web:http://www.paringaestate.com.au/
※ワインは1本$20〜
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。