近年、日本では横須賀の猿島や長崎の軍艦島(端島)など、廃墟巡りに人気が集まっていますが、シドニーにもそれに近い場所があります。それがコッカトゥー島(Cockatoo Island)です!!こちらオーストラリアの囚人遺産群としてユネスコ世界遺産にも登録されてるんですが、あまり知名度がないらしく、シドニーに住んでる方に聞いても「?」な場所。
そこで色々知らべてみると…
コッカトゥー島(Cockatoo Island)は1839年に当時総督であったジョージ・ギブソンによって刑務所が新設されることが決定されました。
その後、この島で砕石が始まり、シドニー開発にコッカトゥー島(Cockatoo Island)採石された石が使われたそうです。
1847〜1857年にかけて、囚人たちの手によってオーストラリア初のフィッツロイ・ドックが建設、更に1882〜1890年には第2のサザーランド・ドックが作られ、オーストラリア海軍の船舶の停留場として使われるようになっていきます。
第二次世界大戦中、シンガポールが日本軍に陥落したことを受け、このコッカトゥー島の重要度は増し、戦争中には20隻ものが造船され、戦争へと旅立っていきました。
戦後は海軍だけでなく民間の船舶の為に使われ、1992年にその役目を終えたそうです。(http://www.cockatooisland.gov.au/参照)
コッカトゥー島へはサキュラーキーやダーリングハーバーからフェリーで行くことができます。フェリーといってもシドニーではフェリーもバスや電車と同様に公共交通機関なので気軽に乗ることができますよ。特にオパールカード(日本でいうスイカ・イコカなどのICカード)を使用するとお得です。
今回はダーリングハーバーからフェリーに乗りました。所要時間はわずか15分程度。入口のインフォメーションセンターでオーディオ機器の貸し出しもやっていて、説明を聞きながら回ることもできます。
入ってすぐ見えるのは採石に使われた岩壁。途中には反対側まで続くトンネルがあり、もちろんこれも岩を削って作られたものです。
正面の建物の中へ入ると…
ここがドックで、周りには当時使われていた機材がそのまま残っています。
建物を抜けて反対側に行くと船を停泊させるスペースがあり…
その辺りに岩壁の上に上がる階段があって、上に行くことができます。
周辺の建物はかなりの廃墟っぷりで、好きな人は好きかもしれませんね!!
ちょっとしたギャラリーもあり、当時の写真を見ることもできますよ。
こちらは囚人たちが寝泊まりするのに使っていたと言われるところ…。
で、可愛らしいアヒルの子供たちがいました。
コッカトゥー島はキャンプサイトがあって、宿泊することも可能です。ぐるっと1周しても2〜3時間あれば十分に回れるぐらいの島ですが、せっかく世界遺産ですし、島は見学無料なので行ってみるといいかもしれません。