日本ではすっかりお馴染みの猫カフェ。フランスでも2013年にパリで初めて開店したことを皮切りに、一気に各地へ広がりました。そのフランス初の店がパリ市内3区マレ地区にある「カフェ・デ・シャ」。1号店が成功し、今ではバスチーユに店舗面積が広く取られた2号店もオープンしています。今回はその2号店を紹介します。
最寄駅はバスチーユ駅から地下鉄で1駅先のブレゲ・サバン駅(バスチーユ広場からでも歩けます)。ガラス張りの店内に入ると、まず店員さんから猫カフェを利用したことがあるか否かを聞かれます。もし利用したことがない場合は、店員さんがカフェ・デ・シャのシステムを説明してくれます。その後、手の殺菌を行いテーブルに案内されます。
店内は時間制ではなく、何か注文をすれば、いつまでいても構いません。メニューはドリンクから、ハンバーガーやラザニア、キッシュなどの食事まで、幅広く取り揃えています。パンナコッタやチーズケーキなど、デザート類も充実し、土・日曜限定でブランチメニューもあります。フランスらしくワインも飲めますよ!
猫カフェですので、猫を撫でたりするのは構いません。しかし「寝ている猫の邪魔をしない」「猫自ら来ない限り胸で猫を抱えない」「猫に食事は与えない」「写真撮影にフラッシュはたかない」といった、猫が快適に過ごせるよう定められたルールがあります。9歳未満の子供の場合は、「親が目を離さないでいること」と「子供だけで猫に触ることは禁止」されています。ちなみに同店にいる猫たちは、3つの動物保護団体から譲り受けたものです。
客層は若者からファミリーまで様々。1号店と比べて2号店は面積が広いため、店内はとても開放的です。営業時間も正午から22:30まで(金・土曜は23:00まで)と、夜遅くまで営業していて、訪れやすいです。飲食代も猫がいるから割高になっているということはなく、通常のカフェと同じ価格帯。普段のカフェとしても使える場所です。
【データ】
店名:カフェ・デ・シャ・バスチーユ店(Café des Chats Bastille)
住所:9, Rue Sedaine 75011 Paris
Tel:09 73 53 35 81
URL:http://www.lecafedeschats.fr/
営業時間:12:00〜22:30(金・土曜は〜23:00)
定休日:月曜
加藤 亨延
ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。