南国台湾と言えば果物がおいしい場所です。そのまま食べたり、かき氷にしたり、デザートに使用したり、ドリンクにしたり、果物王国台湾では様々な方法で果物が食べられ、フレッシュでおいしいフルーツたちは台湾の魅力の一つになっています。
そんな果物の最新活用法はなんと「料理に使う」のです!今までも臭み取りやタンパク質を柔らかくする効果などで肉料理のソースや下ごしらえや隠し味に果物を使用した料理がありましたが、なんと果物をたっぷり使った台湾料理が味わえるレストランが台北にあります。
「満穂」レストランは台湾料理のレストランです。こちらの名物は果物を使った創作台湾料理!2013年にオープンしたこちらのレストランは元々同じビルの2階にある中華ベジタリアンレストラン「養心茶楼」を手掛けていましたが、「健康・おいしいさ」を追求する中で伝統的な台湾料理に台湾ならではの果物を合わせた新しい料理を提供するレストランをオープンさせることになりました。
駅の出口を出てすぐのビジネス街にあるこちらのレストランはビジネスランチから商談、接待、また家族での食事会など様々なシーンで利用されています。
こちらの営むベジタリアンレストラン、フルーツ料理レストラン共に話題を呼び、台湾だけでなく日本、香港などの様々なメディアが取材に訪れています。日本のガイドブックなどにも紹介されており、日本のツアーグループや個人のお客さんも大変多いそうです。
1階の満穂レストランはそれほど大きくないですが、地下には個室もあり、最大で160名が利用できるレストランとなっています。
今の季節のレストランのお薦め料理をいくつかいただきました。
上の写真一番手前の赤いレンゲに盛り付けられているのは、「水梨鮮干貝(帆立と梨の前菜)」 480元です。軽く火を通した半生に近い帆立の甘みに梨のフレッシュな甘みとシャキシャキ感がとてもよく合います。
右奥は「芭樂鮮蝦鬆(グアバとエビのレタス包み)」 540元です。こちらは細かく切ったエビとグアバを塩味で炒め、それをレタスの葉に包んでいただく料理です。甘みとトロピカルな風味が強いグアバが口に広がりとてもさわやかな気分になります。
左奥は番茄牛腩煲(牛肉のプチトマト煮込み) 420元です。あれ?どこかフルーツ?と思うかもしれませんが、台湾ではトマト、特にプチトマトはフルーツとして扱われていて、食後のデザートに出てくることもよくあります。日本のトマトらしいプチトマトとは違い台湾のプチトマトは大変甘くて本当に果物のようです。甘いプチトマトのソースが牛肉とよく合いこちらも大変おいしいです。
こちらは「咖哩水果佐麺包(果物のカレーソースオープンサンド)」 420元です。見た目はニンジンやじゃがいものように見えますがこちらも果物のお料理です。一度天麩羅にしたパパイヤやリンゴ、梨などをカレーソースと一緒にパンにのせていただくお料理です。果物のさわやかな味わいはスパイシーなカレーととてもよく合い食べだしたら止まりません。
こちらは見た目にインパクトがある「蘋果苦瓜排骨湯(リンゴと白ニガウリの豚骨スープ) 」大サイズ 960元です。デザートに出てきそうなリンゴがお鍋に浮いていると違和感があるかもしれませんが。こちらもリンゴの風味が生きたとてもおいしい一品です。リンゴの自然な甘みがスープにとけだし、他の具材がそれをしっかりとキャッチしているのでスープ全体でリンゴの風味を感じることが出来ます。
他にも季節の果物を使用したシーズナルメニューなど約30種類ほどの果物を使用したメニューが常時あります。
2階のベジタリアンレストラン「養心茶樓(YANG SHIN)」も大変人気とのことで食事時はどちらのレストランも大変込み合います。2階のレストランはベジタリアン飲茶、広東料理を主体としたベジタリアンレストランでこちらでも果物を使用したお料理もいただけます。
こちらのレストラングループは「健康とおいしさ」という食にとても大切なことを常に念頭に置き、伝統の中に新しさを加えて、美味しくてオリジナリティーあふれるおもしろい料理、サービスをこれからも提供して行きたいと思っているそうです。
【データ】
店名:滿穗台菜(MANSUI Taiwaness Cuisine)
住所:台北市松江路128號1F
営業時間:11:00〜21:30
URL:http://www.mansui.com.tw