クリスマスなどにミュンヘンを旅行しようと考えている方も多いと思いますが、悩みの種となるのが、空港から市内までの移動。実はミュンヘンは空港から電車が2種類出ているので、とても簡単に市内へいけます。ここでは最も簡単なその行き方を紹介します。
空港から電車で市内へ移動する場合は、路線が2つあることを念頭に置いておかなければなりません。実は自分が行きたい方法によって、電車は二方向に分かれるのです。ただし、途中からどちらの電車も同じ駅に停まることになるのですが、市内に泊まるわけではない場合や、乗り換え駅を考えたときに、便利な方を選ばなければならないのです。それでは、どちらを選んだら良いのか詳しく説明します。
上の写真を見ていただくとおわかりになると思いますが、空港(Flughafen)からS1とS8という路線が出ています。これは、S-Bahnと呼ばれるドイツの鉄道で、日本で言うJR線にあたります。
このS8は、市内に行くには最も早い路線となります。ミュンヘンの東側を通って、観光客に人気のマリエン広場(Marienplatz)まで約40分で到着します。一方のS1は、ミュンヘンっ子たちの住宅街や企業が立ち並ぶ地域を駆け抜けていきます。この路線を使ってマリエン広場(Marienplatz)まで行こうとすると、約50分かかります。
それでも、ライム(Laim)という駅からミュンヘン東駅(Ostbahnhof)まではどちらの電車も停まるので、市内に行くのに不便はありません。ただし、市内以外に行く場合は、自分の乗るべき路線を選ばないと何度も乗り換えをするはめになったり、時間をムダにしてしまうこともありえるので注意した方が良いです。
それから、行き方と共に気をつけたいのが、チケットに関してです。実はドイツには改札がありません。なので、チケットを買わずに乗車することも実際は可能です。しかし、電車内には覆面チェッカーが居て、突然「チケットを見せてください」と言われます。ここで目的地までのチケットを持ってないと、60ユーロの罰金になります。
電車を降ろされ、身分証の提示を求められ、支払いは中央駅のカウンターで行わなければならないので、面倒この上ありません。観光客でも適用されますので、少々面倒なミュンヘンのチケットの買い方ではありますが、しっかりと根気強くカウンターなどで聞いて該当のチケットを購入しましょう。
また、市内から空港へ帰る時に注意したいのはS1に乗って空港に行くときです。実は電車が途中の駅で切り離しを行うのです。その切り離された電車の1つは空港とは全く別の方面へ行きます。間違った車両に乗っていると、アレ?ここはどこ?飛行機間に合わない。という事態になりかねません。
S1はフライズィング/空港行き(Freising/Flughafen)と表示されていますが、この進行方向先頭車両は、フライズィング行きとなり、ノイファールン(Neufahrn)という駅で切り離されていきます。後方車両に乗るように心がけてください。
切り離しを行う時にドイツ語と英語でアナウンスがありますが、切り離しはものの1分で終わり、さっさと電車は動き出します。必ず、Flughafen/Airportと書いてある車両に乗って、無事に空港へ向かってください。
それでは、良い旅を!
【データ】
S-Bahnのウェブサイト(英語あり)
URL:https://www.mvv-muenchen.de/