「ハワイに行ってきたよ」「ハワイのどこ?」「オアフ」「マラサダ食べて来た?」と決まり文句のように聞かれるほど、ハワイを代表するスイーツの1つ、マラサダ。
その老舗であり代名詞にもなっているのが「レナーズ・ベーカリー」です。
店につくと外にも中にもお客がたくさん並んでいて、込んだ時間に来ちゃったなあと話していたら、いつもこんなものですよと常連客の方が教えてくれました。毎朝5時半の開店時間には既に出来立てを買いに待っている人がいるそうです。
ギッチリ人が並んでいたため店内の写真は撮れませんでした。カウンターの中で店員さん達が慣れた感じでテキパキとオーダーを取ってくれるのが、見ていて気持ちがよかったです。
名物のマラサダはポルトガルの揚げパンで、2月上旬から3月上旬に当たる、復活祭にちなんだ宗教行事「Shrove Tuesday(懺悔の火曜日)」一般的には「Mardi Gras(謝肉祭)」として知られている日に食されるものなのだそうです。
レナーズ・ベーカリーはポルトガル移民の子であるレオナルド・ドレゴさんが奥さんのマーガレットさんと一緒に1952年に創業した店で、初めは普通のベーカリーでしたが、開店して間もないある日、レオナルドさんのお母さんが「懺悔の火曜日」の祝日のためにマラサダを作ることを提案して来ました。
レオナルドさんはマラサダは商品としては民族色が強過ぎるのではと心配しましたが、結果は大ヒットでした。それ以来、レナーズではマラサダを作り続けています。
さて、私達の番が来て、アツアツの揚げたてを受け取りました。サイズが大きいので迷いましたが、1ダース買うべき、大丈夫、パクパクいけちゃうよ!という声に押されて、本当に12個買ってしまいました。イチオシは砂糖をまぶしただけのオリジナルですが、野次馬根性でシナモンも少し購入。
アツアツのうちに大急ぎで食べるのが一番美味しいということだったので、ワイキキビーチまで戻って食べる予定を変更、道を隔てて店の向いにあるクレーン・パークにピクニック・テーブルがあったので、そこへ移動しました。
この写真で持っているのは3年生のうちの子なので余計に大きく見えますが、それでも決して小さくはないマラサダ。アツアツをほおばると、外側はサクサク、中はふんわりして少しモチモチ感があり、軽くていくらでも食べられる感じ。味はシナモンもよかったけれど、砂糖だけのオリジナルは素朴なドウの味を感じられていいなとも思いました。
ところでレナーズはビーチからは少し入ったところにあり、徒歩ならホノルル動物園から25分ほどなので、タクシーで乗り付けている観光客風の人達も見かけました。ザ・バスで直接行く線は無いそうなので私達は歩きましたが、お店もたくさん並んでいるし、それほど遠いという感はなく、3年生の子供も疲れたり退屈したりということはありませんでした。
レンタカーをお使いでしたら、店の表は大きな駐車場があります。
老舗レナーズも横浜ワールドポーターズに出店していて、今では日本でも同じレシピで食べられるようになりましたが、機会があったらぜひ本店を訪れて、昔ながらの店の雰囲気の中で頂くのも一興かと思います。そうそう、半信半疑で受け取った1ダースのマラサダ、大人2人と子供1人で難なく食べてしまいました。やっぱり揚げたてが一番です!
【データ】
レナーズ・ベーカリー(Leonald's Bakery)
住所:933 Kapahulu Ave, Honolulu, HI 96816
Tel:(808) 737-5591
URL:http://www.leonardshawaii.com/
開店時間:5:30〜22:00
Eko
夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!