一口にタイ料理といっても地方によって味もスタイルも千差万別。各地方料理の中でも一番辛いと言われているのが南部料理。マレーシアと国境が近いだけあり、マレーシア料理に影響を受けたココナッツミルクを多用した料理が多く見受けられます。また、海に囲まれた土地柄、新鮮なシーフードや豊富なハーブや野菜を使った、スパイシーかつヘルシーな料理が魅力的。
バンコクにもおいしいと言われる南部料理店はありますが、いま、注目を集めているレストランが、「プラーイラヤー」。今年4月、プーケットで20年以上も営業を続けている老舗人気レストランが、満を持してバンコク店をオープンさせたんです。プーケットのオールドタウンにあるような、中国とポルトガルの影響を受けたシノ・ポルトギース・スタイルと呼ばれる建築様式を模した、コロニアルな雰囲気が魅力の瀟洒な一軒家レストランです。
こちらでぜひ食べてほしいのが「ゲーンヌアプーバイチャップルーセンミー」(小400B/大600B)。各種スパイス、ハーブを独自のバランスで調合して作っているという秘伝の自家製カレーペーストを使った、カニ肉とバイチャップルーという香りのいい葉っぱを入りのカレーを、米でできた麺と一緒にいただきます。バンコクではつるっとした素麺のようなカノムジーンという麺で食べるが多いのですが、細いビーフン、センミーでいただくのが本場・プーケット流。これでもかというほど入ったカニ肉と、マイルドなココナッツの風味がたまりません!
同じくカレーベースの料理で人気が高いのは、「プラーガポントートクルアンゲーンベッププーケット」(300B)。プーケット風揚げたスズキのカレーあんかけです。カラっと揚がったスズキに、ちょっとピリ辛のカレーがよく絡み、ご飯がよく進みます。
中国人の移民も多く、中国料理の影響を受けた料理も多いプーケット料理。五香粉の香りが食欲をそそる豚の角煮「ムーホーン」は、日本人の口にもよく合い美味。長時間かけて煮込んでいるので、驚くほど柔らかです。
ぜひ、本場のタイ南部料理をお試しください。
【データ】
店名:プラーイラヤー(Prai Raya)
住所:59 Sukhumvit 8
最寄駅:BTSナナ駅
URL:https://www.facebook.com/PraiRayaSukhumvit8
(2015/09/01現在)