トゥルク周辺からオーランド島周辺までは群島地方と呼ばれ、10000とも20000ともいわれる小さい島々が広がっています。帆船レースでトゥルクに停泊したメキシコ船の船長が「今まで世界中の海を航海したけれど、森の中を航海したのは初めて」と表現したほど、夏のこの地方は緑豊かで独特の美しさです。
この群島地方でチャーターセーリングに参加する機会がありました。船は、1885年から航海を続けているスカンジナビアでも最古の現役の木造の帆船、「オールド・レディ」オルガ(Olga)号。ヴェルクア(Velkua)島から出発しました。
小さい島々をゆっくりと通過し、海が開けてくるといよいよ帆を上げます。船長の指示に従って、希望者は帆をあげる作業に参加できます。2015年夏は冷夏でしたが、この週はこれ以上は望めないというほどの快晴でした。
白夜の夜、日が沈むのは遅いですが、美しい日没も見られました。群島は、訪れるたびに自然からのエネルギーを感じるパワースポットでもあります。
【データ】
帆船オルガ号
問い合わせ:HG-Production
http://hg-production.com/index.php?article_id=426
林 恵美
関西外大からフィンランドに留学、大学卒業後、トゥルクに移住して今年で20年。現在、トゥルク地域開発センターでビジネス開発に関わっています。個人旅行のテーマは料理・食べること・写真。好奇心に任せて市場やスークを歩き回るのも大好きです。これらを題材にフィンランドやその他の国のお気に入りの町をご紹介したいと思います。
ご連絡はこちら: megumi_turku@yahoo.co.jp