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欧州最大の日本仏教寺院 ドイツ・デュッセルドルフにある惠光寺って?

   
加藤 亨延
加藤 亨延
 
阿弥陀堂と鐘楼

欧州に、日本をそっくりそのまま移したような街があります。通りには日本の商店やレストランが並び、行き交う人も日本人。日本人向けに幼稚園から中学校まであり、日本の進学塾も建っている。ドイツ・デュッセルドルフは、日本企業から派遣された駐在員が多く暮らす街。日本のことなら何から何まで揃う、欧州の中の日本です。その中にお寺があるんです。

「惠光」文化センター入口

デュッセルドルフの中心地からトラムに乗り、ライン川を渡った西側、ここは多くの日本人住宅が集まります。その場所に「惠光」日本文化センターはあります。敷地内は阿弥陀堂を中心に、浄土庭園が広がる浄土真宗本願寺派の伝統的伽藍を持つ惠光寺と、文化センター、茶室付き日本家屋、幼稚園などが入ります。建物だけでなく、日本から派遣された浄土真宗本願寺派のお坊さん2名も常駐しています。

錦鯉が泳ぐ日本庭園

伽藍やお勤めしているお坊さんは浄土真宗ですが、施設自体は無宗派で、浄土真宗以外にも、臨済宗のお坊さんを招いての座禅会なども開いています。「日本文化センター」という名前の通り、日本を紹介する各種イベントが年間を通して行われます。彼岸会、除夜の鐘など仏教に関するももの他に、書道や生花、日本舞踊、日本映画上映会などの文化講座もあるんですよ。

中でも除夜の鐘にはドイツ人が大勢訪れるのだとか。欧州で日本の大晦日を体験できるところは同センターくらいであるため、鐘付きの順番待ちで長蛇の列ができるそうです。

阿弥陀堂内

お寺ですから、本堂には御本尊も鎮座されています。阿弥陀堂には木造の阿弥陀如来立像を中心に、右の脇壇は浄土真宗の宗祖である親鸞上人、左の脇壇は浄土真宗中興の祖である蓮如上人の絵図が据えられています。さらに右余間には日本で仏教を初めて広めた聖徳太子、左余間には浄土真宗の七祖(龍樹、天親、曇鸞、道綽、善導、源信、法然)の掛け軸がかかります。

西方浄土が描かれた狩野派襖絵

同センターがデュッセルドルフにできたきっかけは、株式会社ミツトヨの創始者・故沼田惠範氏の発心によるもの。そして日本国内の財界や各界の代表者、各宗派と全国の寺院からの協力を仰ぎつつ募財活動が展開され、国内外から6000件を超える賛同をもらい建立されたそうです。

太子堂の聖徳太子孝養像

できた当時はドイツ人も驚いたでしょうが、今ではデュッセルドルフでも名所の1つになっています。私が訪れた時も、何組かの観光客が見学していました。書院造りの日本家屋の外には、錦鯉が泳ぐ日本庭園が広がり、そこで静かに座っていると、自分がドイツにいることを忘れさせてくれます。日本以上に日本らしい空間がここにはあります。

【データ】
店名:「惠光」日本文化センター(EKO-Haus der Japanischen Kultur e.V.)
住所:Bruggener Weg 6, 40547 Dusseldorf
Tel:0211-577918-0
URL:http://www.eko-haus.de/ja/
開館時間:13:00〜17:00
参観料:2.50ユーロ

加藤 亨延

加藤 亨延
ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。

    

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