私はスークや市場が大好きです。マラケシュの町の探検は、まずここからでしょう。
エルフナといえば屋台。客引きが、おいしいよ!ご飯はまだ?マダム!こんにちは!ハロー!などなど声をかけられますが、あまり気にせずに気に入った屋台を探しましょう。宿のひとにどれがおすすめか訊ねるか、地元の人が多い屋台を選ぶとよいと思います。
屋台を一回りして、バーベキューの匂いに惹かれ、私の夕食はメルゲズ(Merquez)とよばれるスパイシーなソーセージとチキンの串焼き、ナスとパン。メニューには固定の値段が書かれているので、交渉する必要はありません。
広場にはカラフルな伝統衣装を着た水売りのおじさんもあちこちで見かけます。水を売るのではなく、旅行者と写真を撮るのが商売。写真を撮らせてもらったら、チップを渡しましょう。
ヘンナはいかが、とも声をかけられますが、広場のヘンナはアレルギーをおこす可能性のある添加物が混じったものが多いので気をつけるように、といわれたので、私はヘンナカフェ(Henna Café)で。ここのヘンナは100%ナチュラル。利益は地元の若者の英語教室などに還元されます。見本の中から好きなものを選んで、植物の葉を乾燥させたものを水で溶いた染料で描いてもらいます。植物だけを使ったナチュラルなヘンナはみどりがかった茶色。黒く変色するものは添加物が混じっています。
15分ほど染料が乾くのを待ち、レモン汁で色を固定させて、一晩おいて乾いた粘土のようになった染料を水で洗い流します。ヘンナカフェでは、これをつけて寝てね、と袋状の手袋をくれました。模様は1週間ほどすると消えます。
日が暮れると広場はいっそうにぎやかになります。クッキー売りのカートが登場したので、おみやげに2箱、購入しました。30ディルハムで、好きなものを自分で箱に詰められます。
広場の入り口近くのマラケシュのランドマーク、クトゥビーアも夕暮れになると美しくライトアップされます。
【データ】
ヘンナカフェ (Henna Café)
住所:Arset Aouzal Rd, Marrakesh
URL:http://www.hennacafemarrakech.com/
林 恵美
関西外大からフィンランドに留学、大学卒業後、トゥルクに移住して今年で20年。現在、トゥルク地域開発センターでビジネス開発に関わっています。個人旅行のテーマは料理・食べること・写真。好奇心に任せて市場やスークを歩き回るのも大好きです。これらを題材にフィンランドやその他の国のお気に入りの町をご紹介したいと思います。
ご連絡はこちら: megumi_turku@yahoo.co.jp