富士山の頂上と同じくらい標高の高い場所(標高3,650m)にある街、ボリビアのラパス。
まるでミニチュアのような赤茶色の家々が、鉢状広がる地形にびっしりと敷き詰められて建ち並ぶその街並みは、目に飛び込んできた瞬間に思わずハッとしてしまう程の景観をつくりだしています。
街の中を歩くのももちろん楽しいのですが、やはりラパスへ来たら、上の方から街全体を眺めてみたいもの。
「ライカコタの丘」、「ミラドール・キリキリ」といったこの街の景観を楽しむ為の場所はいろいろありますが、気軽に楽しみたい方のオススメなのが、ラパスの更に上に位置する「エルアルト」という標高4,150mの世界一高所にある街へとつながる「Mi Teleférico」という2014年に開通したばかりのケーブルカーを利用すること。
乗車料金も片道3ボリビアーノ(2015年現在)とお財布にも優しいこのケーブルカーに乗り込み窓の外を覗くと、上がって行くに連れ、段々とラパスの街の全景が見えてきます。
ケーブルカーに乗車している間、視界に映る景色の変化と共に、BGMのように聴こえてくる生き生きとした街中のざわめきを楽しむのも乙なもの。
ラパスの街中を出発したケーブルカーは、黄色のラインであれば「QHANA PATA駅」、赤色のラインであれば「JACH’A QHATHU駅」という日曜には大きな市も開かれるエルアルトに位置する駅に到着します。
もちろん、ケーブルカーを降りてエルアルトの街を散策しながらのんびりと目下に広がるラパスの街を楽しむのもよし。
このラパスの街並み、昼間だけではなく「夜」も素敵です。
傾斜のある地形のお陰で、足元から目線の高さまで家々の灯りが散らばり、平地の夜景を見下ろした時とは違った、立体的な夜景が目の前に!
実際にこの場所に立った時に味わえる「まるで光の海の中にでもいるような感覚」は、平面の写真だけでは伝えきるのがなかなか難しいですが、その空間の美しさは思わず言葉を失ってしまう程。
そして、ラパスの街へと下って行く帰り道では、ケーブルカーごと光の海の中に吸い込まれていくような感覚に陥ります。
この素敵な夜景を見に行く際、標高が高いラパスの夜は冷えるので防寒対策必須!また、暗くなってからの外出となるのでなるべく複数人で向かいましょう。
ラパスを訪れた際は、ぜひこのユニークな地形が作り出す素晴らしい街並みを
ケーブルカーに乗って「上から」も楽しんでみてください。