シンガポールの良い所は、近隣各国のビーチリゾートに手軽に行けること。高層ビルの建ち並ぶシンガポールからフェリーで90分というアクセスの良さで、在住者にも人気のインドネシア・ビンタン島のリゾート「ビンタン・ラグーン・リゾート」をご紹介します。
ビンタン島へのアクセスはとっても簡単。シンガポールのシティエリアからタクシーでおよそ20〜30分、20ドル程度で、ビンタン行きのフェリーが出発するタナメラフェリーターミナルに到着。
フェリーターミナルにはゴルフグッズを売る店、簡単な土産物屋、コンビニエンスストア、ローカルフードの食事もできるカフェなどがあります。
まずはチェックインを済ませます。通常のフェリーに加えて、ビンタン・ラグーン・リゾートは直行のフェリーがあるので、そちらを選ぶと楽です。
出国は、飛行機の場合と同じように荷物検査がありますが、飲み物などは持って入れます。
ただし、チェックイン、出国ともに週末は行列するので、少なくともフェリーで出発の1時間位前にターミナルに到着した方が良さそう。
手荷物検査場を通って出国した後には、お酒などを売る免税店と、カフェがあります。
船内はクーラーが効いているので、長袖は必携です。ベビーカーは、そのまま載せられますが、スペースのある前方の席を取れるよう、早めに乗り込むようにしておいた方がいいかも知れません。
中では、子どもから大人まで楽しめる、ちょっと笑えるいわゆる「ドッキリ」のような番組がやっています、スクリーンは前方にあります、そう言った意味でもお子様連れは前の席が楽かも知れません。
窓は日差しを遮るフィルム張り。外の景色が見たい場合はデッキに出ることも出来ますが、4〜5人でいっぱいになってしまうので、のんびりする感じではないかもしれません。とはいえ、1時間あまりの船旅、あっという間に到着です。
シンガポールとは時差が(シンガポールから1時間遅れ)あるので、ここで修正します。
ビザは、リゾート所有のフェリーなので、船内でパスポートを回収、まとめて申請してもらう形です。
船を一歩出ると、白い砂浜とエメラルドグリーンの海。これぞ南国! という景色が目に飛び込んできます。桟橋を出てすぐ、入国審査に。あらかじめ手続きしてもらっているので、あっけにとられるほどスムーズに建物の外に出られます。外には、プライベートビーチの広さは1.5km、敷地面積300ヘクタール以上という、広大なリゾートが待っています。
そして、このビンタンラグーンリゾートの一番の売りは、海と森林を望む素晴らしい2つのゴルフコース。ワールド・トラベル・アワードでも、Asia’s Leading Golf Resort賞を受賞しています。中でも、「ジャック・ニコラウス」コースは、その名の通り、彼がデザインに関わったという名コースです。
その他、57のヴィラを含め、総客室数470という大型リゾートだけあって、家族や友人との旅行のみならず、企業の研修や団体旅行等にも、幅広く対応できるそう。
食事は、12のカフェ・レストランで、和食からローカルフードまで楽しめます。特別な日の演出には、砂浜に席をセッティングしたロマンチックなロケーションで食事することも可能とか。
特にお勧めしたいのが、海沿いのシグネチャーレストラン、RICE。アジア・西洋料理が楽しめるだけでなく、バーとしても利用できます。海を眺めながらのんびり過ごすのにもぴったりです。
オリジナルカクテルのビンタンドリームは、綺麗なグリーンの色合いと、マリブのココナッツの香りが南国らしく、味も飲みやすくてお勧めです。
2つのプールがある他、バナナボートやシュノーケル等、マリンアクティビティーも充実。海辺でのジャワニーズマッサージや、インドネシアの伝統工芸、バティックを体験できるコーナーもあり、家族みんなが思い思いに楽しめるリゾートです。
特に小さなお子様連れにお勧めしたいのが、海に面したデラックスプラスルーム。ベッドのすぐ横にクッションエリアがあり、小さな子がはいはいをしたり、自由に遊ぶことができてとても便利。和室のような感覚でくつろげます。また、全室バスタブ付きなのも嬉しい所。
そして、もうひとつのお勧めが、まるで暮らすように楽しめる、ヴィラでの滞在。台所や冷蔵庫、電子レンジまで完備したヴィラは、全てにバーベキューピットがつき、食材や炭はリゾートで購入することも、持ち込みも可能。別荘感覚でのんびり過ごすのにぴったりです。利用は最小4人から。大型のヴィラには、プライベートプール付きのものもありました。本館からは離れていますが、ヴィラには全てバギーがついているので、移動の心配はなさそうです。
本館には、水着、シュノーケルセット等のマリングッズ、洋服、スナックやおむつなどのベビーグッズまで、様々な売店があり、リゾート内で基本的な生活用品は揃いそう。一つだけ注意点は、インドネシア政府の指示で、今はインドネシア国内どこのリゾートでも、現地通貨の「ルピア」しか使えなくなっているとのこと。ただ、クレジットカードの使用や、両替も可能。フロントの横にはATMがあるので、カードによってはキャッシングでルピアを引き出すこともできます。
リゾートにダイレクトに到着するフェリーで、シンガポールからのアクセスが良い為、日帰りのゴルフパッケージ、スパパッケージなどもあり、忙しい人のプチバカンスにも良さそう。
訪れた人に寄り添う、オーダーメイドの楽しみ方ができるリゾートです。
【データ】
ビンタン・ラグーン・リゾート(Bintan Lagoon Resort)
住所:Jalan Indera Segara, Bintan Utara, Lagoi, Riau, Indonesia
TEL:+65 6223 3223
URL:https://www.bintanlagoon.com/#/en/hotels/bintan
アクセス:シンガポール・タナメラフェリーターミナルから90分程
仲山 今日子
元テレビ山梨、テレビ神奈川アナウンサー。現在はフリーアナウンサー、ディレクター、ライターとしてお仕事を受けています。シンガポールのテレビ局J Food & Culture TV 勤務、All Aboutシンガポールガイド。ブログ。趣味は海外秘境旅行&食べ歩き、現在約40カ国更新中。