カンボジアといえば、なんといってもアンコール・ワットが有名ですね。アンコールワットは、アンコール遺跡群とよばれるクメール王朝時代に建てられた遺跡の一つで、そのアンコール遺跡群には、まだ発掘されていないものも含めて、数多くの遺跡が存在しています。今日は、その中の一つ「ベンメリア」という遺跡をご紹介します。
ベンメリアは、アンコール・ワットから約40キロ程東に行った森の中にある、かつての寺院です。移動する際の拠点は、アンコール・ワットと同じく、シェムリアップという町になります。ベンメリアの魅力は、その幻想的な雰囲気。建造物のほとんどが、半壊のまま放置されており、その崩壊ぶりは、まるで異世界に迷い込んだかのようです。その特異な世界観は、あの有名なジブリ映画「天空の城ラピュタ」のモデルになったと言われているくらいなのです。
実はこのベンメリア遺跡、まだ発掘途中の部分があり、その全貌は明らかになっていません。なんともロマンのあるお話です。また、ほとんど修復がされていないことで醸し出される、絶妙的な退廃具合がたまらないという遺跡マニアに方も多いはず。
観光地なので、上記の写真のように通路のある場所もありますが、すべてがそうなっているわけではないので、歩きやすい靴で行くのがオススメです。私は無謀にもビーチサンダルで行ってしまい、危うく怪我をするところでした。また、遺跡の入口付近には村の子供がたくさんいて、道案内をしてくれることがあります。もし案内してもらったのなら、僅かばかりの謝礼を渡してあげましょう。無邪気でかわいい子供たちでした。
アンコール・ワットはもちろん素晴らしいですが、滞在日数に余裕がある、もしくは数回目のシャムリアップ滞在であれば、今回ご紹介したベンメリア遺跡をお勧めします。かつて栄華を極めたクメール王朝の面影を、いつもと違う場所で感じてみてはいかがでしょうか。
【データ】
ベンメリアへの行き方:シェムリアップ市内の多くの旅行会社でツアーが組まれています。