「近代主義」を意味するモデルニスモ。アントニオ・ガウディはそのモデルニスモを代表する建築家です。スペインのバルセロナに来たら、やっぱり見ておきたいのがガウディ作品!最も有名なサグラダ・ファミリアは、ガウディが建築監督として生涯をかけた作品です。
四本の塔と三つの玄関からなる「生誕のファサード」。その名の通り、キリスト誕生のシーンの彫刻が散りばめられています。中に入る入り口はこの生誕のファサード側です。入場券の購入は当日券のチケットブースは長蛇の列なので、ネットでの事前予約をオススメします!
「全体を森に見立てた」という聖堂内部はこれまでに見てきた「聖堂」のイメージを一新させてくれます。光の取り入れ方、曲線の美しさ...本当にうっとりします。
こちらの写真は少し離れて撮ったもの。「生誕のファサード」の反対側「受難のファサード」の外観です。まだまだ建築途中のサグラダ・ファミリア。次に訪れる機会があるとしたら、その時はまた違った姿になっているんでしょうね。完成形を早くみたい!
現在も一般の方が住んでいるアパート「カサ・ミラ」。こちらもガウディ作品です。こちらは内観の一部分と屋上を見学することができるのですが、夕方に行ったからか、当日券でも比較的スムーズに入ることができました。
屋上部分には芸術的な彫刻が多数...と思いきや、これらは煙突やアンテナなどに彫刻を施したもの。機能性重視の一般的な煙突やアンテナの形をガウディはよしとせず、すべてアートに変えました。
屋上からの眺めも素敵です。建築途中のサグラダ・ファミリアを遠くに見ることができます。帰りは階段で下まで下ります。
今は公園として多くの観光客が訪れているこのグエル公園。本来はガウディ設計の庭園住宅地になる予定だったそうです。しかし住居が2戸しか売れず、仕方なく公園として開放されたんだとか...。
この広場を含め、公園内のガウディ設計部分に入るためにはチケットが必要です。週末の午前中にきましたが、ハイ・シーズンだったからか夕方までチケットが取れず...。次の日の午前中のチケットをゲットして出直しました。ここもネットでの事前予約必須スポットですね!
この公園は白を基調としたカラフルなデザインが多いですね。列柱ホールの天井を見上げると滑らかなカーブを描いていて、まるで海の中にいるような気分になります。
ガウディのパトロンであったグエル氏の依頼を受けて設計した別邸の門。鋼鉄のドラゴンが翼を広げて訪れる人を迎えます。ここはグエル氏の招待客のための施設として使われたそう。
外観を見ただけで他の建物との違いが、ガウディの個性がにじみ出ている建築物「カサ・バトリョ」。もともとあったアパートをガウディがリフォームしたものなんだとか。廃棄物のガラスや陶器をリサイクルして装飾に使ったというエコな作品でもあります。今回は中に入りませんでしたが、ここも長蛇の列でした。
今回紹介した以外にも、ガウディ作品やモデルニスモ建築がまだまだあるバルセロナ。またそれぞれの建築物には朝、昼、夜と違った表情があり、いつ行っても新しい発見ができるかもしれません。ちなみに私のお気に入りは夜のサグラダ・ファミリア。もちろん中に入ることはできませんが、ミステリアスな姿をその目で見てみてください!
【サグラダ・ファミリア】
住所:1C.de Mallorca 401
時間:9:00〜20:00(10〜3月は18:00まで)
入場料:14.80€(聖堂内のみ。タワーに登るチケットは別料金)
【カサ・ミラ】
住所:Passeug de Gracia 92
時間:9:00〜20:00(11〜2月は18:30まで)
入場料:16.50€
【グエル公園】
住所:Carrer d'Olot
時間:8:00〜21:30(10〜3月は8:30〜18:00)
入場料:8€
【グエル別邸】
住所:C.Nou de la RAmbla3-5
時間:10:00〜20:00(11〜3月は17:30まで)
入場料:12€
【カサ・バトリョ】
住所:Passeig de Gracia 43
時間:9:00〜21:00(不定期に変更有り)
入場料金:20.35€
佐藤 ゆか
日本で情報誌などの編集を経て、2014年ルクセンブルクに移住。趣味は旅行と食べ歩き。英語とフランス語に日々奮闘しながら海外の魅力をレポートしていきます。