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日本人なら誰もが知る「○○焼き」が韓国のチャイナタウンで大ヒット

   
八田 靖史
八田 靖史
 

日本人なら誰もが知る「○○焼き」が韓国のチャイナタウンで大ヒット

仁川駅を出るとすぐ目の前にチャイナタウンが広がる

仁川(インチョン)のチャイナタウンに新名物が登場。そんな情報を仕入れて足を運んでみると、けっこうな人だかりにぶつかりました。正直、いつの間に!? と思いましたね。今年の4月に訪れたときは、まったく気付かなかったブームの存在。とかく回転が速く、目まぐるしいのが韓国における流行ですが、わずか4ヶ月で新進の料理が台頭しているのには驚きました。

正門を抜けて突き当りまで歩き右へ曲がると屋台がある

メインストリートの一画に拠点を置いた小さな屋台が流行の立役者。店の前には行列が絶えず、それを見てはまた人が集まってくるという感じです。いったい何を売っているのかと近付いてみると…。

紅豆餅という漢字をハングル読みするとホンドゥビョン

その正体は「紅豆餅(ホンドゥビョン)」という中国菓子……と思いきや、その隣になんて書いてありますか? ハングルの下、漢字の横のローマ字。そう、そこ。「I・MA・GA・WA・YA・KI」…って、今川焼き? え、今川焼きがチャイナタウンでブームになっているということですか!?

行列をかき分けてみると日本でも見慣れた光景を発見

仁川で大ブレイクの紅豆餅は日本でいう今川焼きを指す

まさかと思いながらも、行列をかき分けて中を除いてみると、確かにこれは今川焼き。日本でも見慣れた光景ですが、店員さんがせわしげに生地を注入したり、具を載せたり、千枚通しでちくちくとひっくり返したりしていました。なかなか見事な手さばきで、きっとこのパフォーマンスも人気のひとつでしょうね。メニューを見ると、あんこのほか、クリームチーズ、マンゴー、ダークチョコなど種類も多彩です。

生地の上にたっぷりのあんこ。このボリュームが大好評

でも、ちょっと待ってください。韓国にはもともとオバントク(日本語の大判焼きを語源とした大判餅という焼き菓子)という今川焼きにそっくりな焼き菓子があったはず。最近はプンオパン(タイ焼き)や、ケランパン(目玉焼き入りの今川焼き)に押されて、ほとんど見なくなりましたが、それとはどう違うのでしょう。

黄色いのはマンゴーあん。具のバラエティも楽しめる

また、見るからに今川焼き風であるこの焼き菓子を、紅豆餅(ホンドゥビョン)という中国風の呼び名で販売しているのも謎。んー、教えて社長!

社長に緊急インタビュー、紅豆餅と今川焼きの関係は

見た目は今川焼きそのもの。アツアツのホカホカを提供

2014年10月に仁川で紅豆餅(ホンドゥビョン)の屋台をオープンさせたキム・ドック社長にお話を伺いました。この今川焼きにそっくりな紅豆餅とはいったい何なのでしょう?

「日本の今川焼きですよ。仕事で日本に行く機会があり、今川焼きのことを知りました。韓国にもオバントクというよく似たものが昔はありましたが、それを大きくグレードアップさせたものとも言えます。日本の今川焼きをぜひ韓国でも販売したいと考えていたところ、このチャイナタウンの物件に出合いました。そのとき日本の今川焼きは中国、台湾にも伝わっていて、紅豆餅と呼ばれていることを思い出したのです。紅豆がアズキ、餅が焼き菓子という意味で、チャイナタウンらしく中国風の名前にした今川焼きだと考えてください。」

銅製の型。これだけは日本製でないと絶対ダメとのこと

「いちばんのこだわりは銅製の焼き型で、大阪で4代続く老舗店から仕入れました。中までムラなく均一に焼けるうえ、焦げ付いたりくっついたりすることもありません。味の特徴としては具をたっぷり入れているので、みなさんひとつでもかなりの満足感があるとおっしゃいますね。ひとつ買って歩きながら食べて、美味しかったからお土産にすると戻ってくる方も多いです」

テイクアウト用の箱。お土産用に購入していく人も多い

1個の値段はいずれも2000ウォン(約220円)。韓国の屋台料理としては少し高めかもしれませんが、それでも飛ぶように売れているのは、すでに確固たるリピーターがついているからでもあるようです。

実食レポート!紅豆餅の個人的イチオシはコレに決定

中を割ると皮が薄く具がみっちり入っているのがわかる

実際に紅豆餅(ホンドゥビョン)を食べてみましたが、確かに具がたっぷりでかなりの食べごたえです。アズキから丁寧に煮上げたあんこは、粗めにつぶしてあるため豆の食感が残されており、甘さもほどよくペロリといけます。さすが行列のできる店と感心しましたが、それ以上の驚きはクリームチーズのほうでしたね。

クリームチーズには白あんを加えて甘さと濃厚さを調整

あんこと同じくみっちり詰まっているのは同じですが、熱でとろけているため皮の端までとろとろたぷたぷ。かぶりつくと同時に半液体のチーズがこぼれんばかりに流れ込み、なんというかあったかなレアチーズケーキのようで、むほほ、たまらん! これは是が非でもおすすめしたい一品と確信したのです。

仁川のチャイナタウンで大人気の紅豆餅という今川焼き。それは日本、韓国、中国の要素が巧みに混ざり合った、まさに仁川らしい名物だと感じました。近代以降、多くの外国文化が流入し、国の玄関口として栄えた仁川には、異国の文物がごく自然に溶け込んでいます。仁川だからこその新名物が今後どう広がりを見せていくのか。国境を越えた今川焼きの活躍に期待したいと思います。

<物件データ>
店名:紅豆餅(홍두변)
住所:仁川市中区チャイナタウン路48(北城洞2街10-13)
住所:인천시 중구 차이나타운로 48(북성동2가 10-13)
電話:032-773-7888

八田 靖史

八田 靖史
1999年より韓国に留学し、韓国料理の魅力にどっぷりとハマる。2001年より執筆活動を開始し、最近は講演や、企業のアドバイザー、グルメツアーのプロデュースも行う。著書に『魅力探求!韓国料理』(小学館)、『八田靖史と韓国全土で味わう 絶品!ぶっちぎり108料理』(三五館)ほか多数。ウェブサイト「韓食生活」を運営。2015年より慶尚北道栄州(ヨンジュ)市広報大使。

    

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