台北の圓山・士林エリアから内湖エリアへ抜ける間の場所に「台北忠烈祠」があります。ここは戦死者の英霊を祀っているいる祠です。
台北忠烈祠は1969年に建てられました。広い忠烈祠内には忠烈祠の歴史、また台湾の歴史を知ることが出来る資料もあるのでじっくり見たいところですね。台北忠烈祠には革命戦争や抗日戦争など過去の戦争やまた著名な政治家、また国事において亡くなった方など約33万人が祭られています。
忠烈祠に入ってすぐに目に留まるのは忠烈祠を守る衛兵さんたちです。陸、海、空軍より容姿端麗かつ優秀な選ばれた兵士のみが忠烈祠や、中正紀念堂、国父紀念館の衛兵になることが出来ます。衛兵さんの写真を撮影することは可能ですが、触れたり業務の妨害をする行為は禁止されています。
毎時00分になると衛兵交代が始まります。忠烈祠を護衛する衛兵さんは1時間ごとに交代します。衛兵交代の為の交代式があり、大変厳粛で大切な儀式です。観光の方も見ることが出来、忠烈祠観光の大きな目的の一つとなっています。
大門付近から交代を指揮する衛兵さん1名、大門にての護衛を交代する衛兵さん2名、また祠にての護衛を交代する衛兵さん2名と合計5名の衛兵さんが現れます。
まずは祠の衛兵さんが交代するため祠まで行進して向かいます。
大門から祠までは距離が長く、その間をずっと行進していきます。衛兵交代式での衛兵の行進は訓練された独特の脚運びが特徴で、鉄がついた靴で衛兵さんたち歩いた跡が祠までの間に刻まれています。
衛兵交代式中に衛兵さんたちの進路や進行を妨害したり、また大きな声を出したり、おしゃべりなどをしての参観は禁止されています。また忠烈祠は大変厳粛な場所なので露出の多い服装やだらしない服装などでの参観は避けてください。また飲酒状態での参観も断られる場合があるためご注意ください。
祠に到着した際に衛兵が交代する儀式を行います。持っている武器などの点検などを行う儀式といわれていますが、華麗なステップや武器を使ってのデモンストレーションは息がぴったりです。衛兵になれることは大変名誉なこととされており、長く厳しい訓練を終えた兵士さんだけが実際に衛兵としての任務を行うことができるそうです。
祠での交代式が終わると、任務を終えた祠の衛兵さんを連れて今度は大門での衛兵交代が行われます。忠烈祠での衛兵交代は中正紀念堂や国父紀念館での衛兵交代式に比べると時間も長く大変見ごたえがあります。厳しい訓練を重ねた衛兵さんたちの姿を間近で見ると大変圧倒され、また交代後の衛兵さんもそれから1時間動くことなくじっと護衛をしています。
大変厳粛で貴重な観光場所の台北忠烈祠、台湾文化のまた違った世界を見ることでよりいっそう台湾への理解が深まるきっかけになればと思える場所です。
臺北忠烈祠
台北市中山區北安路139號
電話:+886(2)2885-4162
台北市バス「247」「287」バス乗車にて「忠烈祠站」下車すぐ。
またはMRT圓山駅よりタクシー利用にて7分ほど。
時間:AM9:00〜PM17:00(衛兵交代は毎時00分にスタート。最後の回は16:40程から始まります)
※毎年3月、9月頃に軍行事のためクローズ日があります。その他の日程でも特別な行事の為、参観休止になることがあるため事前の確認をお勧めいたします。
Webサイト:https://jp.taiwan.net.tw/m1.aspx?sno=0003090&id=1795