ドブロブニク空港は、首都のザグレブ国際空港に続くクロアチア第二の空の玄関口。クロアチアの国内便はもちろん、ヨーロッパ各国からの国際便が発着し、たくさんの観光客が利用する空港です。
「空港から市内に移動するには、バスとタクシーどっちがいい?」「ドブロブニク着が夜遅いけれど、市内行きのバスはある?」など、いろいろ不安や疑問もありますよね。そこで今回はドブロブニク空港から市内までのアクセスについてお伝えします。
まず、市内までの主な移動方法は空港シャトルバスとタクシーの2通り。国際・国内線到着ゲートを出てすぐの入り口付近からは、タクシーやドブロブニク市内に向かう空港シャトルバスが待機しています。
■空港シャトルバスで移動する
空港から市内への移動手段として安くて便利なのが、現地の旅行会社アトラス(Atlas)が運行している空港シャトルバス。(Atlas / Dubrovnik Airport Shuttle Bus)
ドブロブニク空港−旧市街(ピレ門前)−ドブロブニク中央バスターミナル(グルージュ港)間を定期運行しています。シャトルバスのチケットは、到着ゲートを出てすぐ右手に位置するアトラスの窓口で購入します。
万が一窓口が閉まっている場合は、運転手さんから直接購入してください。チケット代は片道ひとり40クーナ、空港から旧市街(ピレ門前)までの所要時間は約30分程度です。
なお、シャトルバスは飛行機の到着に合わせて運航しています。深夜到着便を利用の際も、市内に向かうシャトルバスがあるのでご安心ください。(深夜到着便に合わせて運行しているシャトルバスは、到着便の乗客がゲートからほぼ全員出てきた頃合を見て出発します。あまり心配しすぎて駆け足になる必要はありませんが、荷物をピックアップしたら、速やかに到着ゲートを出てバス乗り場へ向かうことをおすすめします)
旧市街から徒歩圏内であれば、最初の停留所である「ピレ門前」、グルージュ港の近くであれば2つ目の停留所である「グルージュ」で降りましょう。(ピレ門前に到着すると、ほとんどの運転手さんが「Old Town!」と英語で叫んで教えてくれます。
ところで、ドブロブニクの多くのホテルが位置するのは旧市街から少し離れたラパッド(Lapad)地区やバビン・クック(Babin Kuk)地区。多くの方がこの地区に立つホテルを利用することでしょう。
空港からラパッド地区やバビン・クック地区にタクシーではなくバスで移動する場合、一度空港シャトルバスをピレ門前で降りて、そこから公共バスに乗り換える必要があります。
ラパッド地区へは4番のバス、バビン・クック地区へは6番のバスの利用が便利。事前に宿泊予定のホテルがどの地区に位置するのか調べておくことをおすすめします。また、バス乗車時に運転手さんに宿泊予定のホテルを伝え「着いたら教えてください」と一言お願いしておくと安心。最寄の停留所に停まったら教えてくれますよ!
このように、ラパッドやバビン・クック方面にアクセスする際は、乗り換えも必要となり、何かと時間も要するバスでの移動。荷物がかさばったり重たい場合、また複数人で移動する場合はタクシーで移動する方がいいかもしれません。
■タクシーでの移動
シャトルバスと同じく、タクシーも到着ゲートを出てすぐのところで待機しています。空港から旧市街までの所要時間は約30分と空港シャトルバスとほとんど変わりませんが、運賃は200〜230クーナ程度とやはり値段が大きく異なります。そのため、旧市街から徒歩圏内のホテルであれば空港シャトルバスを利用することを断然おすすめしますが、バビン・クック、ラパド方面への移動となると話は別です。
空港からバビン・クック地区やラパド地区までは約40分、運賃は約250クーナ〜300クーナ。バスと比べるとやはり運賃が大きく異なりますが、乗換えなどの手間や時間を考えるとタクシーを利用する方がおすすめなことも。3人で乗れば空港シャトルバスの2倍払うだけで、かなり楽に移動することができます。ただし、複数で乗車する場合は、タクシーのトランクに荷物が入りきらないこともあるので、荷物が多すぎる場合は注意が必要です(場合によっては2台、3台と複数台に分かれてコストが高くなることも・・・)。
最後にもう1点。クロアチアは女性の一人旅でも安心できるほど治安の良い国ですが、残念ながら、ドブロブニクやザグレブなど観光客が多い都市では、観光客を狙い不正に運賃を請求する事例が報告されています。ぼったくりに遭わないためにも、乗車前に目的地までのおおよその運賃を尋ねてから乗車する、乗車中はメーターが作動していることなどを確認して、トラブルに巻き込まれないようにご注意ください。