私は昔ながらの胡同が残る北京の旧市街の小路を歩くのが大好きです。最近は旧市街は中国人の若者に人気があるのか、キッチュなカフェやバー、雑貨などのお店がたくさんできています。迷子になるのはいつものことですが、ホテルの住所を中国語でメモしたものさえもっていれば大丈夫、車の通る道に出ると、遅かれ早かれタクシーがつかまります。
今回は、伝統的な胡同を改築したブラックセサミキッチン(Black Sesame Kitchen)というレストランをご紹介します。このレストランでは、毎日コミューナル・ディナーを開催しています。一人旅のひとやカップル・小グループなどを集めて、10人以上のグループを作り、共同のテーブルで料理をシェアし、新しい知り合いもできるという、楽しいアイデアです。
私が予約した日はカナダからの出張の3人組、北京駐在の友達を訪ねて、というスウェーデンからの4人組、ドイツ人親子、フランス人のカップル、アメリカ人のカップル、とインターナショナルなグループ。比較的空気もよかったので、まずはベランダで夕焼けをみながら飲み物を片手に乾杯。シェフが手際よく1品目の餃子を作っているのを見学。
メニューはシェフにお任せの10品。(アレルギーやベジタリアンなどの指定可)北京料理だけではなく、中国各地の調理法で餃子、野菜・チキン・牛肉・えび・豚肉など、バラエティに富んだメニューです。
自己紹介をし、それぞれの中国での経験の話しをしながらのディナー。今回のメニューの私の一番のお気に入りはえびとデザートの手作りの黒胡麻のアイスクリームと大学芋。そして、おいしいディナーに負けず楽しいのはおしゃべりや新しい友達。スウェーデンの4人組と話がはずみ、最後には食後にはコーヒーが絶対必要!という彼らに押し切られ、コーヒーとラムまでご一緒したのでした。
私が行ったのは胡同B&Bオーチッド ホテル(The Orchid Hotel)でのディナーでしたが、2015年春、新しい住所に引越しになりました。北京在住の外国人にも人気があるので、予約が必要です。
ブラックセサミキッチン (Black Sesame Kitchen)
URL: https://www.blacksesamekitchen.com/
住所: 中老胡同28 (Zhong Lao Hutong) 东城区 北京
コミューナル・ディナー毎日7時から10時 (要予約)
林 恵美
関西外大からフィンランドに留学、大学卒業後、トゥルクに移住して今年で20年。現在、トゥルク地域開発センターでビジネス開発に関わっています。個人旅行のテーマは料理・食べること・写真。好奇心に任せて市場やスークを歩き回るのも大好きです。これらを題材にフィンランドやその他の国のお気に入りの町をご紹介したいと思います。
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