メルボルンから北東へ100kmほどの郊外の街Ballarat(バララット)。1850年代に金鉱が発見されたことでゴールドラッシュが起きました。
そして今、金で繁栄した古きよき時代がそのままテーマパークになっているのがSovereign Hill(ソブリンヒル)です。実際に「金」採掘をしていた場所なので、テーマパークとはいえ、坑道などはほぼ当時の面影を残しています。
エントランスを抜けるといきなり開拓時代の商店街が現れます。タイムワープするとはこんな感じなのでしょうか。道路には砂埃が舞い、馬車が通り過ぎ、ドレス姿の女性が行き交う姿が普通に見えてきます。
パーク内をゆっくり歩いたり、お店をのぞいてみたり、ろうそく染めなどの実演に参加するのもよいのですが、アトラクションの中心はなんといっても「ゴールド」です。
アクティビティの数も多いので何をしたらいいのか迷ってしまいそうです。エントランスでもらったパンフレットに記載されている「2〜3時間しかないビジターのためのソブリンヒルのおすすめアクティビティ」を参考にしてみてもいいかもしれません。では実際にその中からいくつかご紹介させていただきます。
【Gold Pour(金ののべ棒作り実演)
観客の目の前で、溶かした純金をのべ棒にしてくれるショー形式のアトラクションです。液体から固体になる瞬間の金に思わず目が釘付けになります。なんと$160,000(約1,500万円相当)の価値があるそうです。
【Gold Pannung(砂金採り体験)】
そして、もしかすると金が見つかるかもしれない!と、大人の方が夢中になってしまうのが、ここ砂金採掘場です。なんと言っても元は金鉱だった場所なので期待してしまいます。
川底の土をパンニング皿に入れて、ゆっくりと丁寧に砂なゴミを取り除いていきます。ついつい時間が経つのも忘れて、集中してしまいます。
【Gold Mine Tour(炭鉱探検ツアー)
そしてなんと言っても圧巻は全行程約1時間の地下の炭鉱跡を探検するツアーです。トロッコに乗り地下へと降りていきます。薄暗く迷路のように複雑な坑内は、アトラクションとはいえ緊張感が漂います。かつて坑内はかなり危険だったそうですが、今は補強してあり安全のためモニターで監視しているそうです。(※1)
パークの入り口の反対側には、Gold Museum(ゴールドミュージアム)もあります。こちらの入場料はソブリンヒルの入園料に含まれています。当時の街並みが再現したパネルや展示物などがあり歴史を学んだりすることもできます。
今でも周辺の街などでは、小さな金塊が発見されニュースになったりします。なので「もしかすると!?」と淡い期待を胸に楽しんでみるのもいいかもしれません。
※1 ガイド付きツアーは要予約。また別料金がかかります。
Sovereign Hill(ソブリンヒル)
【住所】Bradshaw Street, Ballarat, Victoria 3350
【営業時間】10:00〜17:00※Gold Museum(ゴールドミュージアム)は17:30まで。どちらも12月25日のみ休園
【電話】03 5337 1199(インフォメーション、予約など)
【e-mail】enquiries@sovereignhill.com.au
【Web】http://www.sovereignhill.com.au/
【アクセス】
電車:Southern Cross Station (サザンクロス駅)から、最寄りのBallarat Station(バララット駅)まで行くと、そこからSovereign Hill(ソブリンヒル)行きのシャトルがでている(通称「The Goldrush Special」という電車+シャトル)。帰りもバララット駅までのシャトルがある。※myki(マイキー=メルボルンのIC乗車券)利用者は、入場料10%オフの特典あり。
(The Goldrush Special時刻表)
https://www.vline.com.au/
車:メルボルン中心部からWestern HighwayでBallarat(バララット)へ。そこからは茶色の案内板の指示にしたがってSovereign Hill(ソブリンヒル)まで。約1.5〜2時間ほど。
ツアー:メルボルンから日帰りのツアーなども多数あり。
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。