台湾に来たら必ず食べたい料理の一つはやはり「小籠包」ではないでしょうか。薄皮の中から透けて見えるくらいたっぷりの肉汁、箸で皮を割るとレンゲにあふれてきます。口の中に広がる濃厚なスープは一度食べたら忘れられず、お腹いっぱいになってもいくつでも食べたくなるほどおいしい台湾を代表する料理の一つです。
中でも「鼎泰豐(ディンタイフォン)」は誰もが知る名店。日本や世界各国に支店を出す有名店ですが、やはり台湾に来たら本場でその味を味わいたいですよね。
鼎泰豐はもともと油問屋を営んでいたという話はご存知ですか?油が売れず困ったときの副業にはじめた小籠包屋さんは大変人気を集め、その後、小籠包の方を本業に替えたそうです。
今やその名は世界に知れ渡り、ミシュランガイドで紹介されるほど有名、そして人気のお店となりました。看板料理の小籠包は修行を重ねた職人さんだけが作ることを許され、ひだの数は18以上、また皮はその日の温度や湿度などによって一番おいしく味わえるように毎日微妙に変えられているそうです。
店先の調理場はガラス越しで様子も見ることができ、職人さんの手元を見るのはととても興味深いです。
必ず食べたいのはやはり小籠包。薄皮にたっぷりの肉汁が包まれています。地元の方はそのままパクッと食べてしまう方が多いようなのですが、とても熱く、スープもたっぷり入っているので一度レンゲにとって皮を少し割り、スープを出してそのスープをすすってから食べるのがおススメです。
その際にお酢と醤油をあわせて作ったタレと千切りの生姜を一緒に食べるととてもおいしいです。
小菜と呼ばれるおつまみのようなものもとてもおいしいです。中でも烤麩は台湾の家庭の味の代表の一品です。麩を醤油ベースの味付けで煮込んだものなのですがとても手間隙がかかる料理です。日本で言うと切り干し大根など本当に家庭的な料理の位置づけになりますが、鼎泰豐の烤麩もおいしいです。
定番ながら野菜の炒め物もおいしいです。特に空芯菜は食感もよく大変人気の一品です。
鼎泰豐は小籠包だけでなく、炒飯もとても人気です。卵をメインとしたとてもシンプルな炒飯ながら絶妙な味付けとパラパラ具合で一度食べたら忘れられない味です。
個人的に小籠包と同じくらい必食フードだと思うのはこの焼き餃子。羽根つきの焼き餃子です。中に蝦も入っておりボリューム満点。ジューシーながらとてもあっさりした味わいで、鼎泰豐に行くと必ず注文する一品です。勢いよく噛むと肉汁が飛び出してくるのでご注意ください。
炒飯の上に豚肉のグリルをのせた「排骨炒飯」もお勧めの一品です。甘辛い味付けの排骨はビールとの愛称も抜群です。
なんと小籠包のデザートもあります。小籠包の生地で甘いこしあんを包んだ豆沙包はミルキーな味わいがとてもおいしく、満腹でもついつい箸が伸びてしまいます。食事の〆はこれで決まりですね!
鼎泰豐の料理は日本の方の味付けにも大変よく合います。あっさりとした脂っこくないお料理、また台湾独特の香辛料などもあまり使用しておらず、どれも本当に食べやすい味付けです。これがリピーター、特に日本の方を惹きつける魅力なのですね。
また最近は人気のため多くの方が訪れるため、特定の店舗のみ、さらに旅行会社などからのみしか予約は受け付けないという方式になりました。そのため、一般の方はお店で番号札を取り、1時間、2時間待ちは当たり前となってきています。
旅行会社などではクーポンを購入、もしくはオプショナルツアーに参加した方用に予約をしてくれることがあるので、時間を有効に使うためにもツアーやクーポンを利用するのもいいかもしれませんね。
世界中で人気の「鼎泰豐」、台湾に来たら是非本場の味を召し上がってみてくださいね!
鼎泰豐Webサイト https://www.dintaifung.com.tw/jp/