★旅の思い出にミシュラン星付きレストランへ★
グルメの街「リヨン」のランチは名だたる巨匠のミシュラン3ツ星レストランも候補にあげていたのですが、アクセスも市内から遠く、とてつもない価格に、星3ツの威力を改めて知り、見送ることにしました。
それでも、「ミシュランひとつ星くらいな」らとリサーチをして、ご縁があったのが『ピエール・オルシ』。
石造りの瀟洒な一軒家のレストランとリヨンの青い空が美しくエントランスだけでもテンションUPしますが階段で2階まであがると、ガーデンテラス風の空間で開放感たっぷりのデイライトが差し込むランチならではの場所に案内されます。
白いテーブルクロスにジャガール・フランセの高級リネンのナプキンとゼラニウムのピンクがリンクしていて、フランスらしいテーブルセッティングに見入ってしまうほど。
高級レストランなのに気取りがないカジュアルな雰囲気も「旅の途中」のレストランとしては、おすすめですね。
せっかくなので、シェフおすすめのスペシャルメニューのコースをいただくことにしましょう。
まずは、本場フランスのとっておきシャンパンをいただかなくては!
そして、これから始まる贅沢な食材登場のフレンチメニューをご覧ください。
食事の途中、マダムが小柄な私に椅子に敷くクッションを置いてくれたり、少し暑いなと感じていると、すかさず籐のボックスから籐のウチワを私に手渡し、小粋に微笑みます。
そのタイミングといい、さりげなさといい、長年、サービス業に従事しているプロの「おもてなし」に、思わず「メルシー」とフランス語で。
その後のコースのサーブにはシェフ、オルシ氏が各テーブルを回り、ご挨拶。横浜でもシェフを務めていたことがあるという彼はフレンドリーに話しかけてくださり、自ら記念撮影にも応じてくださいました。
そんなピエール・オルシ氏自慢のフランス食材「ブレス鶏」のグリルがシルバードームに覆われ、運ばれてきます。
クラシックなフレンチですが、お味は保証付き。フランス人向けのポーションにも関わらず、脂っこいものにも合う料理法で、しつこくなく美味しくいただけるのは、さすがですね。
そして「郷にいっては郷に従え」と、日本ならチーズはスルーしてしまいますが、こちらも本場のチーズはおすすめをいただくことにしましょう。
そしてラストはこれまた「フランス・リヨン美食の街・ここにあり」のデセールの競演が続くのです。
ほろ酔い気分に涼しい外気が心地よく、確かさっきまで、お腹いっぱいだったはずなのに、どんどん食がすすみます。
もちろん紅茶も気になります。
アッサムをオーダーするとシルバーのポットでサービスしてくださいます。
午前中の観光で歩き疲れていたので、ゆったり時間をとりながらの御食事にホスピタリティーあふれるサービスも、また「ごちそう」でした。
見た目の華やかさや斬新さはないものの、定評あるお味に満足し、リュクスな時間を過ごすことができて、リヨンの評価が一気に2割増し。
「食」が満足できると、その地のイメージポイントがあがるとは言い得てます。
ディナーだと敷居が高いレストランもランチならトライでき、ご当地自慢の食材をいただくのも旅の楽しみのひとつですね。
*ピエール・オルシのHP→https://www.pierreorsi.com/fr/
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