マレーシア、ペナン島の世界遺産ジョージタウン。海岸沿いに建つひときわ目立つ白亜のコロニアル建築は、シンガポールのラッフルズホテルと並び称される英国調ホテル、イースタン&オリエンタルホテルです。1885年に建てられ、各国の著名人や王族なども宿泊する格式の高いホテルです。建設当時の雰囲気をそのまま残すヘリテージウイングに加え、2013年に新館のヴィクトリーアネックスも完成しました。
その外観の美しさだけでも一見の価値があります。アフタヌーンティーで有名なレストラン「ザ・1885」、ローカル料理を優雅な空間で楽しめる「サーキーズコーナー」といったレストランもあり、宿泊しなくても十分楽しめます。
しかし、このホテルを本当の意味で楽しむためには、やはり宿泊するのが一番。決して安い宿泊料ではありませんが、日本人の感覚からするとこのクラスのホテルにしては、リーズナブルと感じられるのではないでしょうか?(このホテルを利用するパック旅行や、ホテル販売サイトで価格を調べてみてください。)
ヘリテージウイングのロビーです。真っ白な円形の天井を古代ローマの神殿のような柱が支えています。床には大理石が敷き詰められ、趣味のいい調度品が置かれています。この広々とした開放的な空間に一歩足を踏み入れると、一気にタイムスリップしたような気分を味わうことができます。
ロビーから延びる白い廊下。映画の撮影にでも使えそうです。
ヘリテージウイングのプールです。このホテルがテレビや雑誌で取り上げられると必ず出てくるのが、このプールです。
ヘリテージウイング、デラックススイート(309号室)です。ヘリテージウイングで最も多いのがこのタイプのお部屋です。
レトロな調度品が設えられたリビングスペース。なお、このホテルの客室はすべてスイートルームとなっています。
3階にある客室から外を眺めると、目の前には多くの船が行き交う海峡の風景が広がっています。天気がいい日は、対岸のバタワースの街が見えます。
バスルームは、浴槽とシャワーブースが別々に設けられています。また、この写真では洗面台が1か所しか映っていませんが、手前にもう一つ洗面台があります。この部屋を2人で利用した場合、2人同時に洗面台を利用できるようにとの配慮からです。トイレも、バスルームの入口横に独立した個室として設置されています。
ここからは、2013年に完成したヴィクトリーアネックスのご紹介です。ヘリテージウイングのすぐ横にあり、中庭を通って行き来することができます。
ヴィクトリーアネックスのエントランスは、ヘリテージウイングとは別に海側に設けられています。
ヴィクトリーアネックスのロビーです。全体的な調和を意識して、こちらもヨーロッパの老舗ホテルを思わせる重厚な造りになっています。
ヴィクトリーアネックスのインフィニティープールです。ヘリテージウイングのプールが有名ですが、こちらもなかなかのものです。建物の真下にあり、プライベートな雰囲気です。プールの周りにはデッキチェアーが並べられ、海峡の景色を眺めながらのんびりと過すことができます。
ヴィクトリーアネックスの客室、スタジオスイート(922号室)です。ヴィクトリアネックスの客室は、ほとんどがこのタイプです。
ヘリテージウイングほどのムードはないものの、使い勝手の良さはむしろこちらの方が上かもしれません。
大型フラットテレビ横のサイドボードには、コーヒーメーカが入っています。
ベランダからの眺めです。この日はちょっと曇っていましたが、ジョージタウンの街と海、両方を眺めることができます。
バスルームです。ヘリテージウイングと同じく、バスタブとシャワーブースは別々になっており、洗面台が2つあります。
イースタン&オリエンタルホテルは、世界遺産ジョージタウンの中にあり、街の散策にはとても良いロケーションです。すぐ近くには、ブルーマンションや有名な屋台街、レッドガーデンがあります。お洒落なカフェやショップが集まるムンツリ通りへも徒歩5分ほどで出られます。
イースタン&オリエンタルホテルに泊まって、世界遺産の街で過ごす優雅な休日を是非体験してみてください。
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。