フィンランドの南東部、トゥルクの周辺にはギリシアにも匹敵する美しい群島が広がっています。この群島地方の灯台の島、イソカリ(Isokari)は国立公園の中にあり、夏期はデイツアーで訪れたり、宿泊することもできます。
島にはデイツアーの船でアクセスできます。ウーシカウプンキ(Uusikaupunki)の港から約1時間ほど。港から歩いて、灯台とB&Bに向かいます。
私が行ったときはシーズンオープン前だったのですが、シーズンには羊が放牧になるそうです。灯台の管理人の住むメインの建物の部屋は4人から6人部屋で、シャワーとトイレもついています。庭の小屋はシャワー、トイレは共同です。庭には共同のサウナもあります。島にレストランはないので、宿泊は朝食・昼食・夕食の3食込み。
フィンランドで2番目に大きいこの灯台は180年ほどの歴史があり、今も使われています。灯台にはガイドつきのミニツアーで上まであがることができます。見てください、この風景!
建設当時は電気のジェネレーターがなかったので、灯台の上から重りを綱で下ろし、それを手で引っぱりあげることで灯台の灯を一晩保っていたそうです。灯台守はたいへんだったんですね。
大きい島ではないのに、どういうわけか淡水の小さい湖があり、海鳥が集まるので、バードウォッチングにも人気があります。湖に沿って歩くときは、宿泊施設から船着場まで白い石が目印になっています。
いろいろなアクティビティも開催していて、今シーズンはこの地方に生息するアザラシを観察するアザラシサファリや、島と灯台・自然の写真を撮る写真コースなどがありました。アザラシサファリは、主に5月に開催で、6月6日現在すべて満席。私も写真コースに参加してみたい!と意気込んだのですが、こちらもすでにいっぱいでした。また来年。
こんな素敵な小さい島で、のんびり何もしない休日の贅沢。いかがですか。
イソカリ(Isokari)
住所:Suukarintie 2, 23500 Uusikaupunki
Tel:+358 440 998 299
URL:https://www.isokari.fi/
アクセス:
トゥルクからウーシカウプンキ
バス ヴァイニオン リーケンネ(Vainion Liikenne)
トゥルクのバスターミナルから出発 時刻表(2015年現在)
http://www.e-julkaisu.fi/vainionliikenne/aikataulut_2015_02/index.html?goto=20#pid=20
バスターミナルの住所: Aninkaistenkatu 20
チケットはバスに乗車するときに運転手から購入できます。トゥルクからウーシカウプンキまで所要時間約1時間15分
デイツアー:
6月24日から8月15日まで
水上バスDiana 水・土曜 49ユーロ (昼食・灯台と島のミニツアーを含む)
ウーシカウプンキ(Uusikaupunki)港から11時発・17時
帆船 Mary Ann 水・金・日曜 48ユーロ (昼食・灯台と島のミニツアーを含む)
ウーシカウプンキ(Uusikaupunki)港から11時半発・18時
宿泊 5月2日から9月13日まで
予約・問い合わせ:
info@isokari.fi
林 恵美
関西外大からフィンランドに留学、大学卒業後、トゥルクに移住して今年で20年。現在、トゥルク地域開発センターでビジネス開発に関わっています。個人旅行のテーマは料理・食べること・写真。好奇心に任せて市場やスークを歩き回るのも大好きです。これらを題材にフィンランドやその他の国のお気に入りの町をご紹介したいと思います。
ご連絡はこちら: megumi_turku@yahoo.co.jp