フランスのテーマパークといえば、ユーロディズニーが真っ先に思い浮かぶ人が多いかもしれません。
でも、せっかくフランスに来るからには、フランスならではのテーマパークを楽しみたいもの。そういう人にぴったりなのが、パリ近郊のアステリックス･パーク（Parc Astérix）。
何しろ、モデルは、フランス人の遠い祖先ガリア人なのですから。
もともと『アステリックス』は、1959年に生まれたフランスの漫画です。舞台は紀元前50年。ヒーロー、アステリックスとその仲間たちがローマ人やエジプト人、ヴァイキングと渉りあう内容です。読んでいるとつい笑ってしまう台詞のユーモアや言葉遊びは、時代・世代を超える人気。多くの翻訳版も出され、全世界で3億5千万冊が売れました。
そのアステリックスの世界を展開するのがこのアステリックス･パーク。33ヘクタールの土地に、「ガリアへようこそ」「ローマ帝国」「エジプト」「古代ギリシア」「ヴァイキング」「時を越えて」の6つの世界が広がり、合計36のアトラクションを楽しむことができます。
ショーや劇なども充実し、老若男女ともに一日楽しめる世界です。
私も行ったことがありますが、開園から閉園までいたのに、とてもとても回りきることができない広さでした。
レストランも複数ありますが、持参したお弁当を広げるピクニック広場も整っています。ベビーカーのレンタルができるのも、小さなお子さん連れには、嬉しいサービス。
実際、フランスでの人気は高く、1989年のオープン以来、安定した高い入場者数を誇っています。
場所は、パリの北30キロメートル。
レンタカー移動以外にも3通りの行き方があります。
１）パリのルーヴル（Carrousel du Louvre）地下3階のバスパーキングから専用バス。朝9時出発。帰りは18時半出発。バスのみは往復23€（大人）。インターネット予約なら22€。往復バス＋入場券だと60€と更にお得です。
２）シャルル･ド･ゴール空港第１ターミナルと第3ターミナルの｢テーマパーク窓口（Guichet Parcs de loisirs）｣からも30分毎に専用バスが出ていて、こちらは、大人往復8.5€。
３）アステリックス・パークのウェブサイトから8人乗りの専用車を予約すれば、往復150ユーロで好きな時間に空港から送迎してもらえます。
チケットは、通常、大人46€ですが、一週間以上前にインターネットで予約すれば、38€。3〜11才の子供料金も、同じように割引（38€のところが35€に）があります。
この夏パリへいらっしゃる方は、是非フランスならではの｢アステリックスの世界｣訪問をご検討ください。
アステリックス･パーク（Parc Astérix）
住所：高速道路A1の7番出口と8番出口の間
URL：https://www.parcasterix.fr/
営業時間：10時〜18時（6月〜8月末までは無休）
休み：9月の週日、10月16日までの週日、11月2日〜4月初め
冠 ゆき
山田流箏曲名取。1994年より渡仏。大学院での研究の傍ら、大学や専門学校で日本語日本文化講師を勤める。2000年より、ポーランド、イタリア、中国の生活を経た後、2013年フランスに戻る。旅好きでもあり、今までに訪れた国は約40カ国。六ヶ国語を解する能力と多様な文化に身をおいてきた経験を活かし、柔軟かつ相対的視点から、フランスと世界のあれこれを切り取り、webマガジンCafeglobe、とっておきのフランスInfoなどで日本に紹介中。
