まずは旧市街と新市街が見下ろせる「フルヴィエールの丘」からリヨンの街歩きを続けてみましょう。
ノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ聖堂が街のシンボルになっていて、朝早くから多くの観光客が訪れていました。
行きはケーブルカーで登って、帰りは坂道をゆっくり下っていくと中腹に、五つ星ホテル「ラ・ヴィラ・フロランティーヌ」が目印になり、ひと息つきます。
階段を下りると、あっという間に旧市街の広場まで下りてきます。
古き良き時代の建物が残る石畳の街をそぞろ歩くと、
つい、可愛いお店のディスプレイが気になり覗いてみると街のシンボリックなモチーフのグッズが売られていて、逆にガイドブックを見直すきっかけにもなります。なるほど〜と納得することも多いリアルな情報を得られ、街歩きはますます楽しくなるばかり。
『星の王子様』モチーフのグッズが多く売られているのは、作家サンテクジュベリの故郷が、ここリヨンだということで、
生誕100周年の2000年にベルクール広場近くに彼の像が建立されています。それを機にリヨン空港の名前も「リヨン・サンテクジュベリ空港」に改名されたそうです。
「マリオネット(ギニョル人形)」も、あらゆる場所で「モチーフ」として、使われていてマリオット博物館もあり、リヨン観光のひとつでもあります。
もちろん「映画発祥の地」だとか「絹織物」が有名などの情報もガイドブックで確かめつつ、やはり私が気になるのは「紅茶のお店」。
旧市街の一角に歴史ある石造りの小さなお店、「マルキューズ」は地元でも有名なお菓子&パン屋さん。
リヨンの名物「ピンクプラリネ」のブリオッシュやタルトがたくさん並んでいて、どうやら紅茶の量り売りもあるようなので、まずはお店に入ってみたくなります。
タルトタタンも、美味しそうで、朝食をたくさん食べたのに、誘惑に負けそうな迫力で美食の街の自信みなぎるスイーツたちは、ある意味「悪魔のささやき」です。
奥に「サロン・ド・テ」があるので紅茶を注文すると、カップに入る薄茶色の紙のフィルターに選んだ茶葉をいれてくれるスタイル。
ポットにはお湯が入ってサーブされるので、ある意味、好みの濃さでいただくことができ、手軽で美味しくいただくには理にかなったサービスなのかもしれません。
リヨンでのティータイムも異国ならではの面白体験で、まさに「処変われば...」ですね。
実はもう一軒、リヨンに本店を構えるTEAのお店、「Cha Yuan (チャ・ユアン)」のリサーチもしたかったので、新市街方面へも足を運びましょう。
「鉄瓶」、「茶」の人気がここ、フランス、リヨンにまで及んでいるようで、私たちが西洋に憧れを抱くのと同様、東洋への憧れは特にお茶の世界では顕著に表れています。
紅茶や中国茶の量り売りもしていて、高級レストランでも、こちらの茶葉が使われているそうで、ホテルのコンシェルジェに伺ったら、「リヨンでは大人気のお茶屋さんで、少しセレブな雰囲気が好きで自分も毎朝、ここの天然フレーバーティーを飲んでいる」という熱い答えが返ってきました。
日本では入手が難しいメーカーなので"リヨンみやげ"に紅茶をたくさん買って、そろそろお腹がすいてきたのでランチは日本から予約しておいた、「美食の街リヨン」の星付きレストランへ向かうことにしましょう。