台北での一番の楽しみはやっぱりグルメ。小龍包をはじめ、いろいろありますが今回はマンゴーかき氷にスポットをあてます。最近では、日本に進出するお店も出ています。ガイドブックなどにも紹介されている、台北の人気かき氷店のうち代表的なお店4軒のマンゴーかき氷を食べ比べてみました。人によって好みもあると思いますが、あえて個人的な好みも交えつつご紹介してまいります。
まず1件目は、「アイスモンスター」のマンゴーかき氷です。表参道に日本1号店がオープンし長蛇の列ができたというニュースを今年の4月にテレビで見ました。氷はマンゴー味が付いたスノーアイスです。マンゴー、マンゴーシャーベット、ミルク味のパンナコッタが添えられています。写真では、マンゴーが少ないように見えますが、氷の下にたくさん埋まっています。マンゴーには、マンゴーピューレがたっぷりかかっています。比較的甘さ控えめで酸味がやや強い感じです。値段は220台湾ドル(約900円)です。
続いて、マンゴーチャチャです。「元カレ」というメニューです。こちらも氷に味が付いていますが、かなり甘いです。切ったものを急速冷凍して高雄から運んでいるというマンゴーは、解凍した感じがあまりなく、とてもおいしいです。マシュマロがトッピングされています。値段は、250台湾ドル(約1,000円)です。
日本にも原宿と有楽町にお店があります。
永康街にある思慕昔(スムーシー)のマンゴーかき氷です。こちらは上にパンナコッタがトッピングされていますが、マンゴーアイスがトッピングされているものもあります。ここの特徴は氷です。薄い層のようになったミルク味の氷はふわふわでとても口どけがよく、食べても頭が痛くなりません。パンナコッタも、この氷によく合います。マンゴーは半分凍っています。練乳とマンゴーピューレがかかっており、全体的によくまとまっている感じです。個人的には、マンゴーは凍っていない方が、いいと思うのですが、いかがでしょうか?値段は、180台湾ドル(約750円)です。
最後は、冰讃(ピンザン)です。スノーアイス+マンゴー+練乳+マンゴーピューレというシンプルな組み合わせです。アイスはミルク味です。ここの特徴は、冷凍していない生のマンゴーを使用していることです。マンゴーの果肉はこのお店が一番おいしいです。氷もかなり濃厚なミルク味で、さらに練乳がかかって最高の味わいです。値段も、100台湾ドル(約400円)と、かなりリーズナブル。リピーターが多いというのもうなづけます。
冰讃では、氷がスノーアイスではなく普通のガリガリした氷を選ぶこともできます。冷たさをダイレクトに感じたい方は、こちらもおすすめです。
4つのマンゴーかき氷をご紹介しましたが、個人的には冰讃が一番のおすすめです。アイスクリームもパンナコッタも乗っていませんが、シンプルな方がおいしいように思います。お店で切った生マンゴーと濃厚ミルク味の氷と、こだわりも感じられます。練乳がたっぷりかかっているのもうれしいですね。値段も安い!
アイスモンスターは、もうちょっと甘くてもいいかなあというのが個人的感想です。マンゴーたっぷり、マンゴーシャーベットもパンナコッタも乗った豪華さはいいですね。
マンゴーチャチャは、おいしいです。暑い台湾で食べるかき氷、このぐらい甘くてもいいでしょう。特に欠点の見当たらない、万人受けしそうなマンゴーかき氷です。
思慕昔は、凍ったマンゴーが個人的にはマイナスポイントですが、スノーアイスのおいしさは、ここが一番です。
マンゴーかき氷の選び方 ポイント1
写真は、冰讃ですが白い氷の塊を削っています。ミルク味の氷です。今回ご紹介した4つのお店ですと、冰讃と思慕昔がミルク味の氷、アイスモンスターとマンゴーチャチャはマンゴー味の氷を使っています。ここが、好みが分かれるポイントですが私はミルク味の氷の方が好きです。ミルク味の氷にマンゴーの果肉という組み合わせがベスト!と個人的には思っています。
マンゴーかき氷の選び方 ポイント2
やはりマンゴーの果肉です。冰讃では、確かに生マンゴーをその場でさばいていました。あとの3店舗は冷凍を使っていますが、その中ではマンゴーチャチャがおいしいと思います。ちなみに、冰讃はマンゴーが採れる季節のみの営業となっています。例年4月中旬から10月ごろまでです。
マンゴーかき氷の選び方 ポイント3
トッピングです。冰讃はトッピングがなく、マンゴーチャチャはマンゴーアイス、思慕昔はマンゴーアイス又はパンナコッタ、アイスモンスターは両方のっています。豪華さで選ぶならアイスモンスターでしょう。
最後におまけです。
あまりいいことを書かなかったアイスモンスターですが、ここはマンゴーかき氷より、タピオカミルクティーかき氷の方がお勧めです。ミルクティー味のスノーアイスに、大きなタピオカのシロップ漬けをかけながらいただきます。パンナコッタとの相性も抜群で、これはうまい! 180台湾ドル(約750円)です。
【店舗情報】
アイスモンスター
台北市忠孝東路4段297号 MRT国父記念館駅から徒歩5分
11:30〜23:30 無休
マンゴーチャチャ
台北市光復南路562号 MRT信義安和駅から徒歩5分
11:00〜23:00 無休
思慕昔(スムーシー)
台北市永康街15号 MRT東門駅から徒歩3分
10:00〜23:00 無休
冰讃(ピンザン)
台北市雙連街2号 MRT雙連駅から徒歩3分
11:00~22:00 4月中旬ごろから10月ごろのみ営業
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。