ざっくり纏めてみると、アフタヌーンティーは1840年頃にイギリスで始まった女性向け喫茶習慣であり、知人との社交の場としての意味が強く、そこで使われる食器や飾られる花、提供される食べ物、雰囲気、会話、そして礼儀作法に重きを置いた、英国版茶道のようなものです。
そして、一般的には15時ごろから楽しんでいたのですが、その理由は、当時の文化では19時〜21時ごろからオペラやバレー、コンサートなどを鑑賞する事が多く、鑑賞中にお腹が空かないようにするために、腹持ちの良い軽食として、階級の高い女性たちの間で楽しむようになっていたそうです。
また、アフタヌーンティーは別名"Low Tea"とも呼ばれていたようですが、これは客間にある"低い"テーブルでゆったり提供されるお茶&軽食の意味であり、"High Tea(ハイティー)"は"高い"テーブル、つまり食事用のテーブルで夕方5時〜6時ごろにお茶とともに楽しむ食事、つまり夕食的な意味であったという事。そしてそれは労働者や農民など下級階級の人たちの生活習慣であったようで、アフタヌーンティー=ハイティーではなかったのです。
その後、イギリス文化圏であったアメリカでハイティーを"High=Formal"、つまり「格式ある紅茶」と意味を取り違えたことから、いつの間にか同意義で使われるようになってしまったそうです。
そんなアフタヌーンティーですが、個人的なシェムリアップのお薦め店を纏めてみました。
ザ・コンサバトリー
クメール、ウェスタン、トロピカルスパの3種類から選べる。一番人気はウェスタン、次にクメールとなります。歴史あるラッフルズの味を滞在中に楽しみましょう。
【データ】
店名:ザ・コンサバトリー(The Conservatory)
料金:23$ (税別)税など:10%,S.C6%
住所:1 Vithei Charles de Gaulle Khum Svay Dangkum, Siem Reap
Tel:063-963888
URL:https://www.raffles.com/siem-reap/
アフタヌーンティー提供時間:15:00〜17:00
休み:なし
ザ・リビングルーム
温かなキッシュなどの軽食とスモークサーモンなどのサンドイッチ数種、そしてマカロンやクリームブリュレなどのスィーツなど正統派ハイティー。またバレンタイン時等のと特別な日はピンクハイティーなども提供している。
【データ】
店名:ザ・リビングルーム(The Living Room)
料金:25$ (税別)税など:10%,S.C7.5%
住所:Sivuth Boulevard, Siem Reap
Tel:063-211234
URL:https://www.hyatt.com/en-US/hotel/cambodia/park-hyatt-siem-reap/repph
アフタヌーンティー提供時間:14:00〜17:00
休み:なし
エキスプローラーズテイル
ウェスタンとクメールハイティーの2種類がある。ウェスタンは定番のタルトやケーキ、数種のサンドが楽しめ、クメールはこの国ならではのデザートや軽食が楽しめるようになっています。
【データ】
店名:エキスプローラーズテイル(Explorer's Tales)
料金:1名様 14.5$ (税別)/2名様 25$ (税別)税など:10%,S.C7%
住所:Vithei Charles De Gaulle, Khum Svay Dangkum, Siem Reap
Tel:063-964600
URL:https://sofitel.accorhotels.com/asia/index.en.shtml
アフタヌーンティー提供時間:15:00〜17:00
休み:なし
ロビーラウンジ
卵とホワイトハムのサンドイッチ二種、揚げ春巻きとほうれん草とコリアンダーのサモサ、そしてレモンタルト、クリームブリュレ、パンナコッタ、マカロン、バターケーキなど、様々な風味が楽しめます。
【データ】
店名:ロビーラウンジ(Lobby Lounge)
料金:16$ (税別)税など:10%,S.C7%
住所:Vithei Charles De Gaulle, Khum Svay Dangkum, Siem Reap
Tel:063-969900
URL:https://www.marriott.com/hotels/travel/repmd-le-meridien-angkor/
アフタヌーンティー提供時間:14:00〜17:00
休み:なし
ちなみに、アフタヌーンティーのマナーですが、英国式の場合、サンドイッチ、スコーン、スィーツの順番、三段重ねのケーキスタンドが多く、通常下から上へと食べていきます。
また、スコーンの食べ方は手かナイフで横に二つに割り、一口ずつ食べ、三角形のケーキは尖った方から、一口サイズに切り食べます。
アフタヌーンティーを楽しむときのファッションですが、基本、スマートカジュアルですが、観光の町であり暑いシェムリアップでは適度に普通のファッション(汚れたサンダルやよれよれTシャツなどはNG)で大丈夫です。
せっかくの旅、是非遺跡以外の滞在も満喫してみてください。