スイスの絶景は、アルプスだけではない。5カ国にはさまれているスイスには、海がないが湖は沢山ある。その数は、大小あわせて1,500にもなる。その中でもスイスで2番目に大きい湖が、フランスとスイスの国境にあるレマン湖だ。ローヌ地方の氷河が削られ、自然が作り上げた氷河湖である。対岸は、飲料水で有名なフランスのエヴィアンになる。スイス側からクルーズ船でフランスへ国境越え出来るのも魅力です。
国際都市ジュネーブ、ローザンヌやモントルーなど世界的にも有名は街がレマン湖畔にあるが、小さな中世の村も必見だ。
おすすめは、シェーブル村からサンサフォラン村まで約1時間の散策です。長い伝統と歴史を評価され、ラ・ヴォー地区のぶどう畑が2007年に世界文化遺産として登録をされました。そのぶどう畑の中をレマン湖眺望しながらのんびり優雅に歩くことができます。
なんとこのエリアのぶどう栽培は、ローマ時代までさかのぼる歴史を誇っており、約1,000年をこえる長い時の中でもかわることなく、ワイン作りの製法が受け継がれています。周囲の美しい自然とも共存し、地域の経済にも貢献しつつ、昔ながらの建物や伝統を守ってきたことは、急速な近代化により独自の文化が失われつつある現代においては、世界的にも希有な例として、文化的に高い価値を認められています。
スイスワインは貴重です。まず生産量がフランスやイタリアに比べるとかなり小規模です。
気象条件や山岳地帯ということもあり、限られた土地の中でワイン栽培をしております。従って生産量が少ないため、ほとんど輸出することなく自国で消費されてしまいます。
道は舗装されているので、歩き易く初心者にもおすすめ。絶景を見ながら空中に浮かんでいるような感覚で歩けます!オードリーヘップバーンやチャップリンなどの有名人もこのレマン湖エリアに生前住んでいた気持ちが伝わってきます。とにかく美しいエリアで、特に女性の方は好む風景だと思いますね。
終着地点は、このサンサフォラン村になります。ガイドブックなどでもあまり載っていない隠れ家的村です。斜め斜面に形成された村のため、階段が多く坂もありますが、コンパクトに纏まっている村なので15分ほどで村全体を周遊できます。小さなカフェやピンク色の家が建ちならぶ可愛らしいおとぎの世界です。散策後はフランス語で挨拶をかわし、スイスワインを飲みながら、村でゆっくり過ごすのもおすすめ。スイスの湖畔に残された中世の村へタイムスリップしてみましょう。
村澤 誠
長野で生れ育ち、スイス専門の手配会社を12年経験し、仲間とナチュラルコネクション株式会社メティストラベルを設立。スイス・ヨーロッパアルプスを中心に現地ガイドや手配を行い、冬はアルプスでスノーボードガイドをこなす。パウダースノーをこよなく愛するスイス政府観光局認定のスイススペシャリスト。